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女性のキャリアアップに威力を発揮、「社外メンター」が人気の理由

9/19(木) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 まだまだ男性中心の日本企業。女性社員が自らの悩みを打ち明けようにも、男性の上司や先輩では話しづらい局面もある。そこで最近、注目されるのが「女性の社外メンター」サービスである。

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● 女性社員に特化した 社外メンターサービス

 メンターという言葉をご存じだろうか。最近、ビジネスの場でよく耳にする言葉だが、先輩・相談者・導き役といった意味を持つ。

 近年、このメンター制度を導入する企業が増えている。通常は社内の先輩や上司がメンターとして新入社員を支援していくケースが多い。業務上の悩みや問題を相談し、解決へ導く制度なので、社員はモチベーションを高めることができ、安心感も得られる。企業にとってのメリットは大きい。

 だが一方で、相手が同じ企業の人間なので、本音を言いにくいというデメリットもある。評価や昇進に影響が出てしまうかもしれないという不安を払拭するのは難しい。また、メンターの専門技術を習得している人ばかりではないので、技術的にも充分とは言い難い。

 そこで注目されているのが、「社外メンター制度」である。トレーニングを積んだ外部のプロが相談相手になる方法だ。そういった社外メンターを派遣するサービスが増えている。

 そのひとつが「Mentor For(メンターフォー)」。こちらは所属する約20名全員が女性のメンター。企業の女性社員に特化したメンターの派遣を行っており、好評を得ている。

 社外メンターはどうやって支援を行うのだろうか。

● 女性特有の悩みは 男性には相談しにくい

 今年から社外メンター制度を導入した、大手生保のマニュライフ生命保険に聞いてみた。同社では、現在20名の女性社員がこの制度を利用している。

 「当社には、女性社員のエンゲージメント向上を目的とした委員会があります。そのメンバーから、社外メンターを検討してほしいとの声が上がったのがきっかけです。社内のメンター制度は以前からありましたが、社内の人には話しにくいこともあるという意見がありました」(マニュライフ生命保険人事部)

 20名の枠で募集したところ、定員を上回る希望者があった。外部の人ならば相談しやすい、業界や職種・年齢が違う人と話をしてみたい、こんな動機が多かった。

 同社でマネージャーという要職に就いている40代女性社員のAさんも、社外メンター制度を利用している一人だ。大学卒業後、大手企業で経験を積んできたが、今後のキャリア形成に関して悩みを抱えている。

 「入社時に、男性の上司が社内メンターになり、いろいろと相談に乗ってもらいました。業務へのアドバイスは役に立ち感謝していますが、女性には女性特有の事情や悩みがあります。それらに関しては、なかなか相談しにくい状況でした。それで、社外メンター制度に応募したのです。メンターさんは人生経験が豊富な女性でして、話していくうちに自分の問題が徐々に見えてきました。アドバイスだけというより、いろんな質問を通して、私自身が答えに気づくようにセッションを組み立ててくださいました」(Aさん)

 その結果、Aさんは従来の視点を変えることができ、自身を見つめ直すことができたという。

 「自分の良いところを伸ばしていけばいいんだと気づいて、ラクになりました。心のモヤモヤが晴れて、前に進んでいけるようになりました。メンターさんに感謝しています」

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最終更新:9/19(木) 6:01
ダイヤモンド・オンライン

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