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はあちゅう語る「夢を偽る副業ファーストの人」

9/19(木) 6:20配信

東洋経済オンライン

発売たちまち11万部突破のベストセラーとなった、アレックス・バナヤン著『サードドア:精神的資産のふやし方』。
18歳の大学生が、期末試験前日に一念発起してテレビのクイズ番組に出場し、ビル・ゲイツ、スピルバーグ、レディー・ガガなど世界屈指の成功者たちに突撃インタビューしようと七転八倒する実話だ。
著名なブロガーで作家のはあちゅうさんから『サードドア』の読み方を聞いた。

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■「新しいものを食べた」読後感

 『サードドア』は、読後に、好きか嫌いかではなく、新しいものを食べたような感覚が残る本でした。自分が知らないものを初めて食べて「こういう味があるのか、面白いな」という感じです。これが世の中に受け入れられるのか、という新しさを感じました。

 最初は、レディー・ガガやビル・ゲイツなど、成功者の名言がたくさん登場するのだろうと思いながら読んでいたんです。ビジネス書というのは、成功者の軌跡や成功のコツについて語られているものが多いので……。読み終わったら、冒頭に書かれている「誰も教えてくれないサードドア」の開け方がわかるんだろうなと。

 ところが、どこまで読んでも名言らしき名言は出てこないし、明確な結論があるわけでもない。この本は、成功者に教えを請うのではなく、主人公アレックス・バナヤンの体験をシェアするというタイプの本なんですね。そして、現実は、偉人が名言ばかり吐いているような世界じゃないということもよくわかる内容でした。

 まず『サードドア』には、これをやったら失敗したという体験談が赤裸々に語られています。アレックスが、インタビューしたい著名人たちに執拗に迷惑なメールを送り続ける場面が何度もありますが、私自身、「意識高い系」と呼ばれる方々から、「会いたい」と連絡をいただくことも多いので、このアレックスの無礼さには「こういう人いるよなあ」といら立ちを覚えました。

 私の元にも、一方的に長々と経歴や自己アピールをつづったあと、最後に、こちらにメリットを提示するわけでもなく、ただ会いたいとか、頼みごとが書いてあるメールがよく届きます。アレックスも最初はそんなメールを送ろうとしますが、彼を指導する人物が現れて「忙しい人にメールを書くときはこうするんだ」と、具体的な文面も出てきますよね。

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最終更新:9/19(木) 6:20
東洋経済オンライン

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