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「東京都のブランドロゴ」はなぜ2つもあるのか

9/19(木) 7:00配信

東洋経済オンライン

せっかく時間とお金をかけて作ったのに成果が出ない広告やサイトデザイン。実は「デザインする側」だけでなく、最終的に「選ぶ側」のデザイン力が不足している可能性も。
「Francfranc」など大手企業のデザイン・ガイドラインにも携わり、『デザイン力の基本』の著者でもあるウジトモコ氏のもとには、日々デザインに関する相談が寄せられます。そこでウジ氏が提案する「デザインを選ぶスキル」について語っていただきました。

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■なぜ新しいブランドロゴが必要だったのか

東京オリンピックまで、ついに1年を切りましたが、みなさんは、オリンピックに向けて立ち上げた「東京ブランドロゴ」のアイデンティティーデザイン(ブランドを象徴する意匠デザインのこと)である「&TOKYO」が見直され「Tokyo Tokyo old meets new」が新たに作成されたことはご存じでしょうか(サイトはこちら)。

海外に東京の観光をPRするアイコンとキャッチフレーズの決定について

東京都は、平成29年4月7日に、東京の魅力を効果的に海外へ発信するためのアイコンとキャッチフレーズの候補となる3点を公表し、都民の皆様からご意見を募集したところですが、お寄せいただいたご意見を参考に、以下のとおり新たなアイコンとキャッチフレーズを決定いたしましたのでお知らせします。
(東京都のリリースより)

舛添前都知事時代に始まった「&TOKYO」キャンペーンについては、一部報道によるとデザイン料やPR活動費に28億円の費用をかけたとも言われています。しかし小池都知事は、『& TOKYO』を世界の方々がどのくらい認識しているのかと疑問を示し、検討会での議論を経て、新たなキャッチフレーズとロゴがつくられました(「& TOKYO」も継続して使われています)。

 このリリースには、「なぜロゴの見直しに至ったのか」についての言及は一切なく、あくまで「都民の皆さまのご意見を参考にアイコンとキャッチフレーズを決定したこと」のみが記載されています。2つのロゴの違いや、なぜ「&TOKYO」ではいけなかったのかの説明もありません。

 ここには、「デザインの本質」ともいうべき、作って終わりではなく、活用のフェーズにこそ意義があるという「デザインの運用の原則」に対する理解不足があるように思います。

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最終更新:9/19(木) 7:00
東洋経済オンライン

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