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黄金世代の炎のストライカーが引退。 播戸竜二が印象に残るゴールは?

9/19(木) 6:37配信

webスポルティーバ

播戸竜二が9月14日、現役選手を引退した。

 その引退発表で、ガンバ大阪が粋な計らいをした。

1999年ワールドユースについて語る播戸竜二

 1998年、播戸はガンバに入団してプロ選手としてのキャリアをスタート。その後コンサドーレ札幌、ヴィッセル神戸を経て2006年にガンバに復帰し、天皇杯などのタイトル獲得に尽力した。ガンバの歴史に貢献した選手として、今回チームは1日の選手契約を行ない、播戸はガンバ大阪所属の選手として引退することができたのだ。それはJリーグでは初のケースだった。

「ガンバには感謝しかない。自分が最初に入ったチームや活躍したチームで最後を迎えて、応援してくれた人たちの前で引退の挨拶ができる。これはほんまに幸せなこと。ガンバにやってもらって実感した。こういう送り方というか最後の花道を、これから各チームで引退する選手に用意してあげてほしいなって思う」

 サガン鳥栖戦の試合前、ピッチ上で最後のあいさつをし、ピッチ内を一周している際、播戸は感極まって涙を流した。ファンの温かい声に触れたのもあるが、ガンバでの思い出が頭を駆け巡り、ガンバで引退できたことに安堵した気持ちもあったのだろう。

 この時期の引退は、やや唐突な感も否めないが、播戸は昨年J3のFC琉球を退団してから自然と自分の気持ちが落ち着くのを待っていたようだ。

「そうやね。琉球で優勝した時、これで選手は終わりかなっていう感じはあったけど、その時はまだ選手をやりたい気持ちが強かった。そこで自分の気持ちに嘘はつけへんと思ってやめられへんかった。それからサッカーを解説したり、イベントに出たりする中で徐々にプレーしたい気持ちが薄れていった。だから、引退を決めたのは、ほんまにいつということはなく、琉球をやめてからちょっとずつの蓄積なんですよ」

播戸はJ1では325試合に出場し、87ゴールを挙げている。J3までの通算では396試合109ゴールである。日本代表では7試合出場2ゴールだ。クラブは最初のガンバ大阪から7チーム、渡り歩いた。

 21年間で最も印象に残るゴールは何になるのだろうか。

「08年天皇杯決勝(柏レイソル戦)での決勝ゴールやね。延長戦の後半から出て、気持ちがすごく入っていたし、タイトルをもたらす貴重なゴールになったんで。チームのために、サポーターのために決めることができたんで、いちばんのゴールやと思う。個人的なゴールで言えば01年函館でのガンバ戦で決めたボレーシュートやね。ガンバで活躍したいけどできんかった。それで札幌に移籍してガンバから奪った最初のゴールだった。もうめちゃメラメラしていたし、自分にとって特別な意味のあるゴールやった」

 ガンバには98年-99年、06年-09年に在籍した。

 ファンの印象に残っているのは06年から西野朗監督の下でプレーした4年間だろう。11番を背負い、06年にはキャリアのセカンドベストとなる16ゴールを挙げている。

「ガンバでは天皇杯、ナビスコ杯とか優勝したけど、いちばん思い出深いのはクラブワールドカップ(08年)やね。アジアでチャンピオンになって世界のクラブの大会に出るのってクラブとしても個人としても初めての経験やった。俺は海外(のリーグ)に行けへんかったし、W杯にも出られへんかったけど、クラブで世界と戦うことができた。7万人の日産スタジアムで当時、クリスティアーノ・ロナウドやスコールズ、ルーニー、テべス、ギグスがおった最強のマンチェスター・ユナイテッドを相手に、負けたけどガンバらしい試合をやれたのはすごく心に残っている」

 播戸は感覚的なストライカーとして捉えられていたが、じつは非常に研究熱心な選手だった。現役時代はオフには必ず海外に行き、欧州サッカーに触れ、刺激を得ていた。

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最終更新:9/19(木) 6:37
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