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新国立劇場バレエ団の福岡雄大さんが語る『ロメオとジュリエット』の魅力

9/20(金) 8:30配信

家庭画報.com

ほぼすべての作品で主役を務める、新国立劇場バレエ団の“顔”とも言うべきプリンシパル 福岡雄大さん。2019/2020シーズンのオープニングプログラム『ロメオとジュリエット』では、自身にとって3度目となるロメオを踊ります!

・福岡雄大さん 秘蔵フォトギャラリー

――10月に上演される2019/2020シーズンの開幕作品『ロメオとジュリエット』。シェイクスピアの名作悲劇をバレエ化したこの作品の魅力をどんなふうに感じていますか?

「家同士が敵対しているロメオとジュリエットが、許されない恋に落ち……という皆さんよくご存じの物語を、20世紀の偉大な振付家マクミランが、これでもか!というくらい濃密なバレエ表現に昇華させているところが魅力だと思います。その分、踊る側にとっては恐ろしくハードで、初めて踊った頃は、1幕で酸欠になったり、2幕で足がつったり、体が全然動かなくなったり。それでも本番は続いていくので、精神的にもギリギリの状態でした。そうならないように、2回目のときはしっかり栄養を摂って体づくりをして臨みました」

――非常にドラマチックで心を動かされるケネス・マクミランの振り付けは、やはりそんなに大変なのですね。3回目の今回は、どう臨もうと思っていますか?

「濃厚なドラマを演じるために、ロメオの人となりや感情を自分の感情にすり合わせて、ロメオという人物になりたいと思っています。喜怒哀楽がとても激しい役だけに、やりすぎるとかえってお客さまに伝わりにくくなってしまうことも過去2回の公演で学んだので、やりすぎないほうがいいところは見極めて臨みたいです。最近は音楽がかかると自然と役のスイッチが入るようになってきたので、時に冷静でありつつというのは逆に難しいことではあるんですが」

――ロメオとして、いちばん気持ちが入ってしまうのは、どの場面ですか?

「親友のマキューシオがジュリエットの従兄ティボルトに刺されるところからのバトルと、その後のティボルトの死を嘆くシーンまでですね。僕がいちばん好きなシーンでもあります。親友を失くした怒りで我を忘れるロメオを、毎回“ティボルトを絶対に許さない!”という気持ちで本気で演じています。実は勢いが強すぎて、舞台稽古で剣が折れてしまったことがあるんです(苦笑)。その後の甥ティボルトを亡くしたジュリエットのお母さんの怒りと悲しみ……感情が激しく渦巻く場面です。今回の公演では、ロメオとティボルトの両方を演じるので、敵対する二人のそれぞれの視点から物語をとらえて演じられることも楽しみです」

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最終更新:9/20(金) 8:30
家庭画報.com

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