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〈試乗インプレッション〉ホンダ「CB1100RS」

9/20(金) 12:20配信

webオートバイ

由緒正しい空冷4気筒をスポーティに愉しむ「走りのCB」

CB1100の開発にあたり、開発陣は69年発売のCB750fourに触れ、古き良き時代の「CBテイスト」を体感してから作業を始めたという。

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となれば、当時流行したカフェレーサーも意識しただろう。

イメージスケッチの中には、低いハンドル、前後キャストホイールに太いタイヤ、小ぶりなウインカーを装着した仕様も描かれていたはず。

それを具現化したのがCB1100RSだ。

イギリス発のカフェレーサーブームが日本に及んできたのは70年代に入ってから。当時の国内では認可されていなかったセパレートハンドルやキャストホイール、カウリングをはじめ、バックステップや集合マフラー、欧米製のサスペンションなどを使ったカスタマイズが流行した。

しかし、80年代のレースブームを受けてレーサーレプリカと呼ばれるオートバイが続々と登場し、急速に本物のレーシングマシンに近付いたことでカフェレーサーブームはいったん幕を下ろす。

だが、90年代から旧車の人気が高まり、そのカスタム手法として見直されたのがカフェレーサースタイル。

そしてここ数年はメーカー純正カフェレーサーとも言うべきモデルが世界的に人気となっている。

このCB1100RSはCB750fourをベースにしたカフェレーサーのような仕上がりで、50~60歳代のライダーにとっては懐かしい雰囲気だが、若い世代のライダーには金属の質感を強調したシンプルな機能美が新鮮に映るという。

252kgという車重もあって、走行フィーリングは重厚。

ハンドル幅が狭いので、特に低速域ではどっしりとしている。加えて、スロットルの開け始めと閉じた瞬間の空冷エンジンらしい穏やかな反応や、意図的にバラつかせた排気音、極低回転から発生する太いトルクで、市街地を流しているだけでも大排気量4気筒バイクを駆っている充実感がある。

コーナーを攻めるキャラクターではないが、RSは専用の現代的な足回りを与えられていて、ワインディングでのアベレージスピードは意外なほど高い。

体重移動とスロットル、ブレーキを積極的に使った荷重移動で重量級の車体を手なづける、70~80年代の大型バイクの乗り方を堪能できることも魅力。

レトロ感を強調したEXに対し、70年代のロードスポーツ車が正常進化したような印象を抱かせるのがRS。

圧倒的な質感の高さとあわせ「ちがいのわかる」大人のライダーにさりげなく乗ってもらいたい。

文:太田安治

最終更新:9/20(金) 12:20
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