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【なぜクラウンだけが生き残れるのか】日本が誇る超名門車 人気の秘密

9/20(金) 9:30配信

ベストカーWeb

 日本を代表する高級セダンといえばクラウン。1955年の誕生以来、15代、64年にわたって生き続けている。

(画像ギャラリー)2019年1~6月のセダン販売台数、心に残る歴代クラウン、マークII三兄弟

 2019年1~6月の販売台数を見ると、2万1783台、月平均で3631台と他のセダンを寄せ付けないほどの人気を誇っている。方や爆発的な人気を誇ったマークXは2019年12月で生産終了が伝えられている。

 こうした日本のセダン不振が続くなかで、なぜクラウンだけが人気なのか? クラウンだけが持つ魅力があるから人気なのか?

 そこで、クラウンの人気の秘密について、モータージャーナリストの渡辺陽一郎氏が迫ってみた。

文/渡辺陽一郎
写真/ベストカーWEB編集部

500万円級のセダンとしては大ヒット

 最近はクルマの価格が全般的に高くなり、平均所得は伸び悩んでいるから、小さなクルマに乗り替えるユーザーが増えた。新車として売られるクルマの40%近くが軽自動車で、コンパクトカーも20%前後に達する。

 その結果、価格の高い高級セダンが売れゆきを下げた。ここ最近の1ヵ月の登録台数は、スカイライン(マイナーチェンジ前)やレクサスLSが300台前後、フーガとアコードは100台前後、カムリは相応に多いが2000台前後だ。N-BOXが2万台以上も売られることを考えると、高級セダンの登録台数は圧倒的に少ない。

 ただし、そのなかで、例外的に堅調な売れ行きを見せるのがクラウンだ。2019年上半期(1~6月)には、1カ月平均で3631台を登録した。販売ランキングの上位には入らないが、ハリアーやヴェルファイアよりも少し多い。売れ筋の価格帯が500万~600万円のセダンでは、立派な販売実績だ。

クラウンだけが好調な理由

 高級セダンなのにクラウンだけが好調に売れる理由は、まず長い伝統に支えられた基幹車種であるからだ。初代モデルを1955年に発売して以来、60年以上にわたり高級セダンの主力車種として発展してきた。

 高級セダンは実用的な軽自動車やコンパクトカーと異なり、嗜好品の性格も併せ持つ。伝統やブランド力が重要だから、セドリック&グロリアをフーガに変更するような変遷をたどると、高級車の価値が振り出しに戻ってしまう。

 クラウンとともにトヨタの高級セダンを担ってきたマークXが2019年12月をもって生産終了することが発表された。1968年に前身モデルであるマークII(コロナマークII)として登場以来、一時代を築いた伝統的なFRセダンが50年にわたる生涯を閉じることになった

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最終更新:9/20(金) 9:30
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