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母譲りのきものを娘のセンスで着こなす。女優 一色采子さん 9月のきもの日記

9/20(金) 8:40配信

家庭画報.com

一色采子の 「母のタンス、娘のセンス」~長月徒然便り

早いもので、きもの暦は再び単衣の季節を迎えました。まだ時折、暑さを感じますが、夕暮れ時に虫の音を耳にすると秋の訪れを感じます。今月は「芸術の秋」に伴うイベントが続きます。様々なお知らせもありますので、私の「娘のセンス」的コーディネートと合わせてご覧ください。

美術展の会議には、夏結城でキリリと

今年は、日本画家として生涯を遂げた父・大山忠作の美術館が開館して10年を迎えます。そのため、福島県二本松市にある大山忠作美術館では、私の立案による「新五星山展」が催されます。

昭和期を代表する日本画家である横山大観先生、山口蓬春先生、杉山 寧先生、横山 操先生、そして父・大山忠作という、姓に「山」のつく5人の日本画家の作品を一堂に集めた展覧会です。

この日は、来月に迫った展覧会の最終的な打ち合わせを二本松市で行いました。母の夏結城に科布(しなぬの)の帯をきりりと締め、男性のスーツ感覚のスタイルに。帯締めは、「白秋」という言葉にちなんで、白ですっきりと抜け感を作りました。

「大山忠作美術館開館10周年特別企画展-新しい日本画を作った人たち-新五星山展」は、2019年10月13日~11月17日まで(開催中休館なし)。開催中は、私が毎日美術館に滞在して作品の解説をいたします。時間などは大山忠作美術館にお問い合わせください。

艶やかな振袖姿、その理由は……

リユースのきもので知られる「たんす屋」さんが主催の「五大陸着物コレクション」というイベントの第1回目が、9月22日にGINZA SIXの観世能楽堂で催されます。

なんと、私は1年に渡りイベントのイメージ・アンバサダーを務めることとなりました。この日は記者発表のお披露目に。

私がまとっているのは、ギリシャをモチーフにした一枚。絵画のような振袖の華やぎにとても幸せな時間でした。こちらのイベントも、普段は目にしないようなオリエンタルな意匠が登場しますので、是非お運びください。

『智恵子抄』の朗読会はレトロモダンな着こなしで

福島県二本松市で9月7日から開催された「にほんまつArt Fes」。『智恵子抄』の朗読会には、インパクトを放つ牛蒡縞(ごぼうじま)の間をむじな菊で埋め尽くした娘時代の一枚をセレクト。

合わせた帯は、十字絣(じゅうじがすり)を現代アートのように意匠化した母のタンスのアイテム。ハイカラなスタイルを好んだ智恵子さんを思って、どこかアバンギャルドな印象のコーディネートを心がけました。

●一色采子/いっしき さいこ
日本画家の故・大山忠作氏の長女として東京都に生まれる。毎日をきもので暮らしたお母様のもとで、コーディネートや着こなしのセンスを磨き、現在はファッションのアイテムを取り入れながら独自のスタイルを楽しむ。趣味の日本舞踊や三味線、長唄では名取になるほど、古典芸能への造詣も深い。現在は、福島県にある二本松市大山忠作美術館の名誉館長や二本松市の観光大使も務める。自身のきものスタイルをまとめた書籍『母のタンス、娘のセンス』(世界文化社刊)を発売中。

構成/樺澤貴子

最終更新:9/20(金) 8:40
家庭画報.com

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