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ダウン症の書家・金澤翔子さんの念願のひとり暮らし

9/20(金) 20:57配信

ハルメクWEB

ダウン症の書家・金澤翔子さん(34歳)。ハルメクは2015年に、30歳で念願叶ってひとり暮らしを始めた翔子さんを取材しました。ひとり暮らしを満喫する翔子さんの様子とともに、障がいのあるひとり娘の自立を見守る母・泰子さんの心境をお伝えします。

親子で決めた3つの”誓い”

母親の泰子さんと一緒に部屋を訪れると「どうぞいらっしゃいませ」と、とびきりの笑顔で、金澤翔子さんが扉を開けてくれました。ピンクと白で統一された女の子らしいカーテンや家具が配置された部屋は、スッキリと片づいています。

泰子さんが翔子さんの家を訪れるのは、今回で3回目だそう。髪の毛一本落ちていない部屋を見て、「翔子ちゃん、きれいにしているじゃない」と驚いています。翔子さんは「でしょ? 朝起きたら、すぐにそうじしています」と得意気です。

部屋の壁には、「おかたづけ」「寝る時間」「やせる」と泰子さんが書いた“三つの約束“が、貼られています。ひとり暮らしを始めるときに、親子で決めた“誓い“なのだそう。「障がい者だからといって、ただ自立すればいいのではなくて、美しく過ごすことを目指しています。ディズニーランドの裏に住む夢を叶えるのは、ここで合格が出てから」と泰子さん。

翔子さんの部屋は、「実家」から徒歩圏内にあり、今はひとり暮らしの練習期間です。最初の試練となったのは、「家探し」でした。2015年9月頃、物件探しを始めましたが、「障がい者に部屋を貸す大家さんはいない」と不動産店に断られたのです。

「私って本当に馬鹿で、翔子が障がい者であることを忘れちゃっていたの。それくらい、翔子は確実に成長してくれていたのよ」と泰子さん。

その後、ふたりの活動を知る不動産店の助けを得て、大家を説得したことで11月には物件を見つけることができました。

翔子さんの1日の過ごし方

個展や席上揮毫(きごう)、講演と毎日全国を飛び回っている翔子さんは、12月からようやくひとり暮らしを始めました。やる気満々な翔子さんは、泰子さんが「夕食を食べに実家に帰っておいでよ」と呼びかけても、仕事のある日以外は1日も帰らず、ひとりの時間を満喫しているようです。「お母さん寂しいから、たまには実家に帰っておいで」と言われても、返事をしません。

「ひとりでも、全然寂しくない」と話す翔子さんの一日は、そうじの後朝ごはんを食べるためにモーニングサービスのある近所の喫茶店へ出かけ、昼食と夕食には、レトルト食品や総菜を買って食べます。

日中の過ごし方は、「テレビでニュースを見たり、YouTubeを見たり、両方。あとユーチューバーの本を見て、勉強して、ドリルをして、マイケル見て踊る」ことだそう。YouTubeとは、インターネット上の動画サイトのことで、そこに動画を投稿して収入を得ているタレントは、ユーチューバーと呼ばれています。

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最終更新:9/20(金) 20:57
ハルメクWEB

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