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展覧会前に観ておきたい、映画の中のバスキア。

9/20(金) 17:32配信

フィガロジャポン

1.『バスキア』(1996年)

伝説的なアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキア。彼は数々の傑作を残し、世界に多大な影響を与えたが、その人生は27年間とあまりにも短かった。作品からは途方もないエネルギーが伝わってくるが、彼は一体どんな人物だったのか、どんなライフスタイルを送っていたのか――。9月21日から日本で開催される『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』の前に観たい・観直したい、不世出のアーティストの心を覗くかのような映画を紹介する。

バスキアのパーソナルな思いが詰まった「ノートブック」とは?

バスキアに関する映画でいちばん有名なのは、ジュリアン・シュナーベルが監督をした、その名も『バスキア』だろう。シュナーベル自身がアーティストで、バスキアの生前は友人として交流があった。同作はシュナーベル初の長編監督作。好評を博し、2000年に発表した『夜になるまえに』で映画監督としての地位を不動のものにした。

ストーリーは、バスキアの人生を辿るもの。それまで公園で寝泊まりしていたバスキアは、喫茶店のウェイトレス、ジーナ(クレア・フォーラニ)と出会い、彼女の家で暮らすようになる。ある日、アンディ・ウォーホル(デヴィッド・ボウイ)を見かけ、話しかけて知り合うと、その日にウォーホルはバスキアが描いたポストカードを買う。次第に作品が売れ出し、ウォーホルに認められたことにより、瞬く間にスターとなったバスキアは、恋人のジーナや友人のベニーから遠のいていく。次第に孤独になっていくバスキアの心情を如実に表した傑作だ。友人役のベニーを、若き日のベニチオ・デル・トロが好演。

『バスキア』
●監督・共同脚本/ジュリアン・シュナーベル
●出演/ジェフリー・ライト、クレア・フォーラニ、マイケル・ウィンコット、デヴィッド・ボウイ、デニス・ホッパー、ゲイリー・オールドマン、ベニチオ・デル・トロほか
●1996年、アメリカ映画
●107分
●原題/Basquiat

2.『Downtown 81』(1981年/2000年)

バスキアが、バスキア自身を演じているのが『Downtown 81』。作品自体は1980年初頭に撮影されが、長いポストプロダクションを経て、2000年に各国で公開された。バスキアのライフスタイルを捉えた作品で、当時の彼は19歳だ。

ニューヨークのダウンタウンを徘徊する、売れない画家のバスキア(80年代のかなり汚いダウンタウンが、いま観ると新鮮!)。サウンドトラックにはバスキアが組んでいたバンド「グレイ」の音楽が使われている。またバスキアが実際にグラフィティを描いている姿を捉えた貴重な作品でもある。ブロンディのデビー・ハリーも出演。ジャジーな音楽とともに、詩的なナレーションと軽快なリズムで語られる明るい作品。

『Downtown 81』
●監督/エド・ベルトグリオ
●出演/ジャン=ミシェル・バスキア、デビー・ハリー、グレン・オブライエンほか
●1981年/2000年、アメリカ映画
●75分
●原題/New York Beat Movie

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最終更新:9/20(金) 17:32
フィガロジャポン

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