ここから本文です

住みたい街No.1?「横浜」は投資先として有望なエリアなのか

9/20(金) 12:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

人口減少の局面になり、厳しさが増す不動産投資。今後、どこが投資エリアとして有望なのか。不動産投資には欠かせない要素である「人口」や「不動産取引の現状」などをもとに、検討していく。今回紹介するのは、神奈川県横浜市の「横浜」「桜木町」「関内」の3エリア。

「横浜」「桜木町」「関内」…それぞれの姿

大手住宅情報サイトの『住みたい街(駅)ランキング』でトップの常連と言えるのが「横浜」だが、この話題が出ると必ずと言っていいほど「横浜はどこを指すのか?」という問題が出てくる。いわゆる「横浜」駅は、誰もが想像する「みなとまち・横浜」のイメージではないので、ランキング自体を疑問視するというものだ。

この問題に関しては、「横浜」と回答した半数以上が神奈川県在住であることから、回答者は駅周辺の環境を知ったうえで答えていると推測され、「横浜」=住みたい街というのは、正当な結果だと言えるだろう(神奈川県民が横浜を崇拝している結果、とも捉えることができるが……)。

今回、「住みたい=投資したい」と並列で語ることができるのか、「横浜」を舞台に検討してみた。また上述のように、「横浜」駅周辺と世間的な横浜のイメージには相違がある、ということから、隣の「桜木町」と「関内」も加えて、考察していく。

横浜市は、人口3,748,322人(2019年9月現在)と、日本で一番人口の多い市であり、東京都に次いで人口の多い神奈川県の県庁所在地である。その中心である「横浜」駅は、横浜市西区に位置し、JR、東京急行電鉄(東急)/横浜高速鉄道、京浜急行電鉄(京急)、相模鉄道(相鉄)、横浜市交通局(横浜市営地下鉄)の計6社局が乗り入れ、一駅に乗り入れる鉄道事業者は日本最多である大ターミナル駅である。

「東京」駅には東海道線、「新宿」駅には湘南新宿ライン、「渋谷」駅には東急東横線で30分弱と、東京都心へのアクセスも良好。都心への通勤・通学者にとっても、至便なエリアだといえる。

開業は、遡ること1872年。日本初の鉄道が新橋~横浜間で営業が開始された。しかしこのときの「横浜」駅は現「桜木町」駅に相当し、関東大震災後の1928年、第三代駅舎が現在の地に造られた。それと前後するように、東急東横線や京急本線、相鉄本線などが乗り入れ、1976年には市営地下鉄、2004年にはみなとみらい線が開通。現在も工事は進行中で、「横浜」駅は常にどこかで工事を行っていることから「日本のサグラダ・ファミリア」と揶揄されることもある。

「横浜」駅周辺は商業・オフィスビルが林立した、日本でも有数の繁華街。「ルミネ横浜店」、「相鉄ジョイナス」、「横浜ポルタ」と駅直結の商業施設をはじめ、西口には「横浜髙島屋」や、「横浜岡田屋モアーズ」などの大型商業施設、地区唯一の高級外資系ホテル「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ」が展開。県庁所在地にふさわしい街区を形成している。

一方東口には、「そごう横浜店」が入居する「横浜新都市ビル」や、「マルイシティ横浜店」が入居する「横浜スカイビル」といった大型ビルが建つほか、隣接するヨコハマポートサイド地区には商業施設「横浜ベイクォーター」が展開。みなとみらい地区への玄関口としての機能も併せもつ。

「横浜」駅の隣が「桜木町」駅。横浜市中区に位置し、JR根岸線のほか、横浜市営地下鉄3号線(ブルーライン)が乗り入れる。さらに以前は、東急電鉄東横線の終着駅でもあったが、2004年に横浜高速鉄道みなとみらい線が開業し相互直通運転が始まると廃止された。

前述の通り、1872年に「横浜」駅として開業。「桜木町」という名称になったのは、1915年のこと(「横浜」駅の第二代駅舎の誕生により。なおこのときの「横浜」駅は、現横浜市営地下鉄・高島町駅の近くにあった)。

以前は、みなとみらい地区への玄関口として栄えていたが、みなとみらい線が開通するとその地位は低下。しかし駅下に商業施設「CIAL桜木町」が誕生したほか、「クロスゲート」や「ヒューリックみなとみらい」など、大型複合ビルと隣接。JRでリーチする人にとっては、今なお、みなとみらい地区の最寄り駅として賑わっている。

また駅の南西に広がるのは、昨今せんべろ(1000円でべろべろに酔える)で人気の野毛地区。全国的にもディープスポットとして知られており、「桜木町」は近未来と昭和ノスタルジーが交錯する街として、近年人気が高まっている。

さらに「桜木町」駅の隣が「関内」駅。横浜市中区に位置し、JR根岸線のほか、横浜市営地下鉄3号線(ブルーライン)が乗り入れる。

ペリーが来航し、寒村だった「横浜村」が開港されたのが、1854年。現県庁のあたりに関所のようなものを設けられ、その関門の内側である横浜側を「関内」と呼んだのが名前の由来である。

いわゆる横浜発祥の地であり、駅北側は横浜の行政の中心地として、神奈川県庁や横浜市役所、横浜税関など、行政機関が集積。レンガ造りの建物が多く残されており、いわゆる「ノスタルジックな横浜」は、このエリア。横浜中華街や山下公園など、横浜を代表する観光名所のほか、ハイソな店が並ぶ元町地区や、外国人遺留地として人気の山手地区にもリーチできる。

「関内」駅の南側は、かつての商業の中心として発展した伊勢佐木町地区。1丁目と2丁目は全面歩行者天国の「イセザキモール」、3丁目~7丁目は「伊勢佐木町商店街」と呼ばれ、近年、ミュージシャンのゆずがアマチュア時代にストリートライブを行っていた場所として名を馳せた。しかし「横浜」駅やみなとみらい地区の発展に伴い、相対的な地位は低下。課題となっている。

1/2ページ

最終更新:9/20(金) 12:00
幻冬舎ゴールドオンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事