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行方不明の末弟…相続のために長兄が決意した、失踪宣告の申立

9/20(金) 7:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

相続には大小さまざまなトラブルがつきものですが、行方不明の相続人の存在があるのは、かなりシリアスな状況だといえます。相続人が不在では遺産分割協議ができず、手続きが止まってしまうからです。もし行方不明になってから長い年月が経過するなどしている場合は、失踪宣告の申立も選択肢に入ってきます。今回は司法書士が事例をもとに失踪宣告の申立ての手続きについて解説します。※本記事は、株式会社トータルエージェントが運営するウェブサイト「不動産・相続お悩み相談室」から抜粋・再編集したものです。

相続が発生するも、法定相続人の1人が行方不明

相続は、だれの身にも起こる可能性がある人生イベントです。本来であれば、遺言や法律に基づいた手続きが粛々と行われ、次世代へと資産が継承されていきますが、トラブルに見舞われ、相続人が対処に困るケースも当然あります。

今回ご紹介するのは、相続人のなかに「行方不明者」が含まれていた場合です。もしそのような事態になったら、相続の手続きはどのように進めればいいのでしょうか。

相談のために訪ねてこられたのは40代のビジネスマンの男性、Aさんです。

数ヵ月前、相談者であるAさんの叔父、Bさんが他界されました。Bさんは、Aさんのお父さんのすぐ下の弟にあたります。Bさんの奥さんは数年前に他界しており、おふたりの間にはお子さんがいません。この叔父さんの相続人にあたるのは、Aさんのお父さんと、お父さんの末弟であるCさんのふたりです。

しかし大変困ったことに、Aさんのもう1人の叔父であるCさんは、十数年以上前に家を出たきり、いまなお行方不明だというのです。Cさんは若いときから放浪癖があり、突然理由なく姿を消しては、数ヵ月~数年後にふらりと戻ってくるようなことを繰り返しており、親族もあきれ果てていました。しかし、今回は十数年という大変な長期間にわたって音信不通となり、親族がいくら探しても、連絡を取ることができなかったのです。

亡くなったBさんの財産は、品川区にある広めの一軒家と4000万円程度の預貯金、1000万円程度の投資信託、奥様が残した宝石や貴金属等で、合計するとかなりの金額に上ります。

しかし、相続人にCさんという行方不明者がいるために手続きが進展せず、どうしたらいいのか困り果てているとのことでした。

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最終更新:9/20(金) 7:00
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