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FRB「利下げ」…不満気なトランプ、株価やドル相場の行方は?

9/20(金) 15:15配信

幻冬舎ゴールドオンライン

市場では織り込み過ぎた「金利低下」を調整する動きが

市場では、短中期の米ドル金利を中心に、金利が上昇する反応を示した。3ヵ月米国債利回りは1.946%とほぼ横ばい。2年米国債利回りは1.762%と0.02%上昇、10年米国債利回りも1.794%と0.01%上昇した。今回のFOMCで明らかとなったように、FRBが継続的に利下げを実施するというスタンスではなく、利下げを経済の不確実性に対する調整弁のように使っていくのであれば、金利の低下幅は限定的で、市場がこれまで織り込んできたほどの大幅な金利の低下は、正当化されないだろう。

市場は、今回の利下げを含め、複数回の利下げを織り込んでいる状態だったが、9月に入ってから、織り込みすぎた金利低下を調整して戻すような動きが鮮明になっている。そうした背景もあって、外為市場では、米ドルの底堅さが目立ってきている。当面は、米ドル安が進む可能性は乏しく、ドル円相場でもドルは底堅い動きをするだろうと予想する。株価については、懸念されたほど米国経済指標が弱くなっていないことから、下値が堅く、横ばいの動きを続けている。

今後は、企業収益がピークアウトして減少していくなか、米国経済が景気後退に入っていくのか、景気が維持されるのか、見極める段階に入る。しかしながら、米中通商摩擦の展開、英国のEU離脱協議の成否、中東問題をきっかけにした原油価格の動向などで、相場の振れはありながらも、大統領選に向けての政策発動への期待や追加利下げ期待などを支えに、下値を徐々に切り上げる動きを見せると予想している。

長谷川 建一

Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank(NWB/日本ウェルス) CIO

長谷川 建一

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最終更新:9/20(金) 15:15
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