ここから本文です

「ハセベ!」「カマダ!」の大歓声、空を舞うビール ELの舞台が生む”想像以上”の熱狂

9/20(金) 20:01配信

Football ZONE web

【現地発】CLに比べ盛り上がりに欠ける――そんな固定概念を覆されたフランクフルト戦

「ハセベ!」「カマダ!」――。

 フランクフルトの本拠地コメルツバンク・アリーナを埋め尽くす地元サポーターは、スタメン発表で元日本代表MF長谷部誠、MF鎌田大地の名前が呼ばれた際に、会場を轟かせる大歓声を送っていた。5万人超の収容人数を誇るスタジアムがほぼ満員となり、UEFAヨーロッパリーグ(EL)という舞台がもたらす熱狂は想像をはるかに上回るものだった。

【動画】長谷部&鎌田フル出場もEL黒星スタート…「フランクフルト×アーセナル」(0-3)ハイライト

 フランクフルトは現地時間19日、「DAZN」が全試合を独占放送するEL初戦でアーセナルと対戦し、ホームで0-3と大敗を喫した。長谷部と鎌田はフル出場し、欧州屈指のビッグクラブ相手に怒涛の攻めを見せたものの、後半34分にMFドミニク・コールが退場処分となり、数的不利が響いて立て続けに失点。フランクフルトにとっては試合の主導権を握りながらも、ホームでの開幕戦を落とす悔しい結果となった。

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は欧州各国のリーグ戦を上位で終えたクラブに出場資格が与えられ、フランクフルトの在籍するブンデスリーガ、アーセナルの在籍するプレミアリーグはともに上位4クラブが出場する。一方で、ELはブンデス、プレミアともにリーグ戦5位のクラブが出場権を獲得。つまり、CL出場を逃したクラブがELに回る構図だ。

 そのため、CLと比較すると、どうしてもELは盛り上がりに欠けるイメージが否めない。そう考えていたが、現地に足を運んでみると、これまで抱いていた固定概念が覆された。盛り上がりに欠けるなんて、とんでもない。

罵り合う両サポーター同士の一触即発で数十人の警察が出動する場面も…

 キックオフ直前にはゴール裏のスタンドに巨大なドイツ国旗のコレオが登場。ほぼ満員となったスタンドからは、アーセナルに対して地響きのようなブーイングが送られた。一方、アーセナルが前半38分に先制点を奪うと、赤色に染まったアウェー席からは、並々入っているビールが躊躇なく天高く放り投げられた。日本では考えられない熱狂ぶりだが、試合にのめり込んでいるサポーターたちは誰1人として迷う様子はなかった。

 また、試合が進むにつれてピッチ上で激しく削り合う荒々しい展開となっていくと、両サポーターも互いに罵り合い、乱闘騒ぎが起こってもおかしくないような一触即発の雰囲気に。その際は、すぐさま数十人の警察が応援席の境界線に配置され、落ち着いたら撤退。試合を通してその場面が幾度となく繰り返されていた。

 17日にCL開幕戦のドルトムント対バルセロナも現地で観戦したが、8万人の超満員となった本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクは世界最高峰のスタジアムと評されるだけあり、まさしく異次元の様相を帯びていた。しかし、フランクフルト対アーセナルも引けを取らない。CLばかりにスポットライトが当たりがちだが、現地のELに対する熱狂ぶりは並外れたものだった。

Football ZONE web編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku

最終更新:9/20(金) 20:01
Football ZONE web

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事