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「トイレが汚い外食チェーン」の株は買うべきか

9/20(金) 8:00配信

東洋経済オンライン

米中貿易戦争、日韓、英国問題、サウジアラビアへのドローン攻撃、そして国内では10月の消費増税と、株価にとってネガティブな要因は依然山積みだ。こんな時、プロの投資家は何に着目して、どんな投資先を選んでいるのか。Bコミのニックネームでもお馴染みの坂本慎太郎氏に、「銘柄選びのポイント」を聞いた。

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■個別企業に投資する場合の「鉄則」とは? 

 個別銘柄を選ぶ際には、業績が何よりも大事です。テクニカル分析はむしろ不要で、例えば、移動平均線に注目していて、(短期線が長期線を上から下に突き抜ける)デッドクロスが示現する直前まで保有していたら、すでに損切りに失敗してしまうこともあります。

 確かに、株価指数先物取引やETF(上場投資信託)、FX(外国為替証拠金取引)などを売買する際は、テクニカルが有効となるケースも少なくありません。しかし、個別企業に投資するなら、まずは業績をしっかりチェックすることが大切です。

 とはいえ、すでに業績がピークに達している会社の株式に投資しても、株価の値上がりはほとんど期待できません。その時点ではすでに大勢の投資家が群がり、天井近くまで買い上げられているからです。

 「その事業をよく知っている身近な銘柄に投資する」という手法も有効ですが、投資家目線に徹しないと見誤ることもあります。ある個人投資家は、流行っている外食チェーンに行ってみて、トイレが気になり、投資を見送ったそうです。ただ、株価は上昇を続けてしまい、チャンスを逃してしまいました。投資家目線に立てば、トイレが汚くても客が入るということは「ブランド力があり、意識が低い店員がいても店は繁盛するくらい強い」ということでもあるのです。

 私が注目するのは、やはり企業の業績です。そのためにも、これから注目度が高まると思われる業種やテーマを探します。そうすれば、業績がピークに達する前に投資できるため、株価の上昇余地も大きくなるからです。

■なぜ「テーマ株」に安易に飛びついてはいけないのか? 

 ただし、テーマ株に投資する際には注意点があります。それは話題先行で買われている銘柄には手を出さないことです。ネットなどで急浮上テーマとしてはやされているものに手を出した場合、高値づかみをして取り残されてしまうリスクも大きいと思います。また、人気テーマのなかには、「量子コンピュータ」や「全固体電池」など、新しい技術が実用化され、実際に収益を生むまでには、5年、10年を必要するものが少なくありません。

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最終更新:9/20(金) 8:00
東洋経済オンライン

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