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巨人がV字回復を果たせたワケは?

9/21(土) 11:03配信

週刊ベースボールONLINE

ついにその瞬間を迎えようとしている。巨人、DeNA、広島の争いとなったセ・リーグの覇権争いは、5年ぶりV奪回を目指す巨人が9月10日に優勝マジックを再点灯させ、いよいよカウントダウンへ。8月6日には2位・DeNAと0.5ゲーム差までその差を縮められていたが、8月に大きく貯金を作って抜け出した。終盤戦の戦いを振り返る。
※記録は9月15日現在

5年ぶりV奪回へカウントダウン。原巨人の胴上げ投手は?

打線が窮地救う

 9月10日から始まった、2位・DeNAと3位・広島との5連戦は、ペナントレース最後のヤマ場と位置付けられていた。8月31日から6連敗を喫していた巨人は、7日のヤクルト戦(神宮)で連敗を止め、ようやく9月初勝利。4日(中日戦・前橋)には先発したエースの菅野智之が腰痛の再発で緊急降板、翌日登録抹消となるなど、チーム状態は決して万全ではなかったが、DeNA、広島もそろって星を伸ばせず。ゲーム差はほとんど変わらないまま、台風による1試合の中止(8日のヤクルト戦・神宮)を挟んで、勝負の1週間を迎えていた。

 実は菅野離脱の前日には、ここまで8勝を挙げているC.C.メルセデス、2日には今季14試合に先発(3勝)の今村信貴も不調のため登録抹消されており、先発事情は苦しい状況にあった。どうしても落とせない10日のDeNA戦(横浜)の先発には、開幕からクローザーを務め(→失格)、メジャー236試合もすべてリリーフ登板というR.クックを実験的に起用せざるを得ず(中止となった8日のヤクルト戦からスライド)。苦戦が予想されたが(クックは4回途中1失点で降板)、この苦境を救ったのが今季のチームの象徴でもある打線で、長丁場のペナントレースを主軸としてけん引してきた選手たちだった。

 苦手としているDeNAの先発・今永昇太に5回まで1安打に抑えられるも、主砲のバットが試合を動かす。6回二死、丸佳浩がフルカウントから際どい変化球を見極めて四球で出塁すると、四番・岡本和真はそれまで苦しめられてきた今永のチェンジアップに反応。外角低めのボールをすくい上げると、打球は左中間席上段へ消える逆転2ランに。「クリーンアップが機能しましたね。四球、そして、本塁打という、理想的というか、本当に数少ないチャンスの中で仕留めてくれた」と原辰徳監督も絶賛したこの攻撃がすべて。流れを引き寄せると、8回にはエスコバーから無死二塁を作り、坂本勇人が犠打でチャンスを広げ、丸が犠飛を放って加点、続く岡本が2打席連続のソロで試合を決め、9月1日に1度は消えていた優勝マジック「9」が再点灯した。

 翌11日のDeNA第2戦こそ落とすも、12日の同カードでは丸が先制打に中押し、ダメ押しの2本塁で打計5打点の活躍。岡本にもソロが飛び出し、直接対決をカード2勝1敗と勝ち越してマジックを「7」に。13日からの広島との2連戦(東京ドーム)も初戦で岡本が先制打を放つなど、着実にマジックを減らした。

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最終更新:9/21(土) 11:20
週刊ベースボールONLINE

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