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秋の登山は日没後の遭難など「もしも」に備えた心構えを

9/21(土) 10:20配信

YAMAKEI ONLINE(ヤマケイオンライン)

長野県では県内で起きた山岳遭難事例について「島崎三歩の山岳通信」として情報発信している。第163号では、日没後の遭難事例について言及。「もしも」に備えた準備と対処方法について説明している。

登山中に予期せぬ体調不良やケガに見舞われることは誰にでも起こりえること

・9月6日、八ヶ岳連峰硫黄岳周辺で、仲間と2人で入山した62歳の男性が、登山中に同行者とはぐれ、以降行方不明となる山岳遭難が発生。翌7日から茅野警察署山岳遭難救助隊が捜索を行っている。

・9月6日、北アルプス槍沢で、単独で入山した70歳の男性が、槍ヶ岳から槍沢を下山中に疲労により行動不能となる山岳遭難が発生。男性は北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊により救助された。

・9月7日、北アルプス焼岳で、仲間と3人で入山した38歳の女性が、新中尾峠から上高地に向けて下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生。女性は県警ヘリで救助された。

・9月7日、八ヶ岳連峰赤岳で、仲間と5人で入山した41歳の男性が、文三郎尾根を下山中に足を滑らせ転倒て転倒し、負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

・9月8日、北アルプス東沢岳で、仲間と3人で入山した77歳の男性が、餓鬼岳から東沢を下山中に足を滑らせて滑落・負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

9月1週は、週末を中心に、5件の遭難が発生しました。6日に発生した槍沢での疲労による行動不能遭難は、下山の疲労により両足が痙攣し、それ以上の行動は不可能と判断し、山小屋を通じて救助要請をしたものです。
通報は午後6時を過ぎており、日没後の救助要請となりましたが、幸い、付近の山小屋から民間救助隊員が出動し、無事救助されています。
今回は付近に山小屋があったことと、携帯電話により救助要請ができたことから、迅速に救助ができましたが、携帯電話が通じない山域や、付近に山小屋のない山域で発生したとしたら、当事者がどのような対処をすべきか考えてみると、
1.行動を打ち切り、ビバークをして体力の温存・回復に努め、翌日に行動を再開する
2.回復が見込めなければその場にとどまり、救助を待つ(計画書の届出と家族や仲間との共有が前提です)
3.通りがかりの登山者に救助を要請する
などの対処が考えられます。
登山中に予期せぬ体調不良やケガに見舞われることは誰にでも起こりえることです。「もしも」に備えた準備を万全にしてから入山をしましょう。

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