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グレース・ケリーの記憶 ― 一族に与えた影響【第三章】

9/21(土) 21:41配信

エスクァイア

グレース・ケリーが後世に残した影響力とは、いかなるものだったのでしょうか? 第三章では、グレースの姪の娘にあたる女優ジーナ・レヴィーンにインタビューし、その華麗なる一族に生まれた苦悩について語ってくれました。

【写真】グレース・ケリーの華麗なる孫たち ― モナコ公国のロイヤルファミリー

 「グレース・ケリーのようになりたいと、いまなお多くの女性たちが憧れを抱いていることは確かなことと言えます。しかしながら、彼女は唯一無二の存在なのです」と言っているのは、2007年に出版されたグレースの写真集の序文を寄稿した、ファッション・デザイナーのトミー・ヒルフィガーです。

 「彼女の死によって、この現在の世界は別のものになってしまいました。それが彼女という存在の大きさだったのです」と。

 マンハッタンにある、ファッショナブルなグラマシーパーク・ホテルのラウンジの角のブース席に腰をおろした女優ジーナ・レヴィーン(グレース・ケリーの姪の娘にあたる)は、注意深くダイエットコーラをすすりながら、素晴らしい陽射しのもと、セントラルパークでその日どんな良いことがあったのかを振り返っていました。

グレース・ケリーの姪の娘にあたる女優ジーナ・レヴィーン

 銀色がかったグレイのチュニック(丈が長めの上着)にジーンズ、ブーツ、首には繊細なゴールドのチェーンという格好です。輝くようなブロンドの髪は、かつて一世を風靡した『チャーリーズ・エンジェル』時代の女優ファラ・フォーセットを彷彿とさせます。しなやかで愛くるしい顔には緑の瞳が光を放っており、カリフォルニア・ガールのような陽気な魂が宿っているのを感じさせます。

 確かな集中力と、神経の行き渡ったエネルギー、そしてちょっと変わり者といった魅力も併せ持っている女性です。まるで人気ドラマ『フレンズ』に登場するあの3人の少女たちの性質が、ひとつに合わさったかのようです。

 例えばバレエ教室やアイススケート、ジム通い、そしてラクロスやサッカー、水泳などを思う存分に楽しみながら、恵まれた幼少期を送ってきたジーナでしたが、やがてその闘争心を演技に向けるようになったのです。

 演技を学ぶためにワークショップに通い、ロンドン留学も経験し、高校時代には演劇部の『ウエスト・サイド・ストーリー』の主演女優にも選ばれました。

 「たぶん、史上最もブロンドの髪をしたマリア役ですね」と彼女は笑います。

 イェール大学に合格しますが、カーネギーメロン大学の演劇学院へと進学する道を選びます。大学では、彼女の家柄については公然の秘密でした。

 「彼女がグレース・ケリーの親族であることは、誰もが知っていました」と証言するのは、演劇の指導教師だったイングリッド・ソニチセンです。「しかし、そのような恵まれたコネクションを持っていたとしても、鍛錬を疎かにしてしまえば、そのときには諸刃の剣となって自らを傷つけることにしかなりません」とも語ります。実際、ジーナは幸いにして努力家であり、演技の勉強に情熱を注ぎました。「そうなれば、レガシーが良いほうに作用するのは当然です」とも言います。

 「夢を実現するための助けになったはずです」と分析するのは、メグ・パッカー。彼女はペギー・ケリー・コンランの娘であり、クリス・レヴィーンの従妹にあたります。

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最終更新:9/21(土) 21:41
エスクァイア

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