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フランクフルト・モーターショー2019は成功だったのか? 自動車業界でのモーターショーのあり方を考える

9/21(土) 21:42配信

GQ JAPAN

多種多様なコンセプトカーや新型モデルがメディアを通して報道され、盛り上がりを見せたかのようにも見えたフランクフルトモーターショー2019。とはいえ、参加メーカーは激減しており、ポルシェも同イベントを間近に控えている状況でタイカンを独自にワールドプレミアした。今やモーターショーは重要なイベントではなくなったのだろうか? 現地を訪れた藤野太一がモーターショーのあり方を考える

【写真を見る】フランクフルト・モーターショーの様子

モーターショーの行く末

近年、モーターショーは出展社数も入場者数も減少の一途をたどっている。デトロイトもパリも東京も。そして今年のフランクフルトショー(IAA)もまさにそうだった。

日本のメーカーで唯一出展していたのは、ホンダのみ。欧州ではPSAグループ(プジョー、シトロエン、DS)やFCA、アメリカ系、そして多くのイタリアンブランド(フィアット、アルファロメオ、ランチア、マセラティ)が姿を見せなかった。

それでも話題になったのは、自国のドイツブランドから数多くのワールドプレミアが披露されたからにほかならない。メルセデス・ベンツは高級EVのコンセプトカー「ヴィジョンEQS」を、BMWは2ドアクーペのコンセプトモデル「コンセプト4」を、アウディはオフロードEVのコンセプトモデル「AI:TRAILクワトロ」や新型「RS7スポーツバック」を、フォルクスワーゲンは新型EV「ID.3」の量産モデルを公開した。さらにランボルギーニが初となるハイブリッドモデル「シアンFKP 37」を、ランドローバーが新型「ディフェンダー」を、ホンダがコンパクトEV「ホンダe」の量産モデルを発表した。VWグループが一堂に介したホール3は往時のモーターショーらしい雰囲気を感じるものだった。

会場となるフランクフルト・メッセは、12ものホールを有し世界最大規模を誇る。例年はそのほとんどのホールが展示で埋め尽くされ、さらに恒例として地元であるメルセデス、BMW、VWグループなどのドイツメーカーが競い合うように常設ホールよりも立派な特設ブースをつくりあげてきた。目をみはるようなスケールで、さらっと流して見てまわるだけでも数日間を要したものだ。それが今年は、自動車メーカーは従来の半数以下にまで激減していた。

一方で、中国メーカーが台頭し、そして完成車メーカーの減少とは裏腹にサプライヤーが大きなホールの一角を占めるようになっていた。日本からもアイシンやデンソー、積水化学、トヨタ紡織といった欧州メーカーとの取引の多い企業が出展する姿が見られた。

また、大規模な会場をつなぐ中庭のアウトドアエリアには、オフロードコースや電動モビリティ、自動運転シャトルなど数々の体験型アクティビティが用意されていた。さらにそのアウトドアエリアを活用して、コンパクトながらボルボの電動化ブランドであるポールスターやマクラーレンのブースもあった。

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最終更新:9/21(土) 21:42
GQ JAPAN

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