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実家の購入金額がわからないと「相続税」がすごく高くなる!?

9/21(土) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

争いが絶えないことから「争族」と揶揄される「相続トラブル」。当事者にならないために、実際のトラブル事例から対策を学ぶことが肝心です。今回は相続不動産に関連した相続トラブルについて、円満相続税理士法人の橘慶太税理士に解説いただきました。

実家を手放すことに決めた兄妹だったが……

家族に相続が発生し、不動産を取得したものの維持するのは難しいと手放すケースは多いでしょう。その時にトラブルに巻き込まれた、ある兄妹のお話です。

今回登場するのは、兄Aさんと、その妹Bさん。2人は大学進学を機に東京に出てきて、共に結婚。住まいも構えて、幸せに暮らしています。

実家があるのは地方の中核都市で、中心地近くに佇む、いわゆる「お屋敷」。一代で財を成した父が購入したものでしたが、その父は数年前に他界。今はこの広い家に母一人で住んでいます。

高齢の母一人だけの生活は、やはり心配。しかしAさんもBさんも、実家を戻るためには仕事を辞めたり、子供を転校させたりしなければならず、現実的ではありません。たびたび実家を手放して東京に出てくるよう、母を説得しましたが、「せっかくお父さんが残してくれた家だから」と首を縦にふることはありませんでした。

それでも、Aさんは1ヵ月に1回は実家に帰り、母の面倒を見ていました。それから月日は流れ、母が亡くなりました。

葬儀を終え、落ち着いてから、二人は遺産相続の話し合いをすることにしました。相続財産は、実家と貯金が少しだけ。

「B、この家、どうしようか?」

「そうね、私はこの家に戻ってくることは難しいわ」

「それは俺もだ。この年で仕事を辞めて地元に戻るのは現実的ではない」

「じゃあ、手放すしかないかしら」

「そうだな、人に貸すのも面倒くさいからな。売るのが現実的かもしれないな」

「そうよね」

「じゃあ、売却して、そのお金を分けるというカタチでいいか?」

「いいわ。諸々の手続きは、私がするわよ。兄さんは仕事で忙しいでしょ」

「それは助かるよ」

兄妹は、実家を手放すという選択をしました。しかしBさんが売却の手続きを進めていくなかで、1つ、問題が発生したのです。

「兄さん、お父さん、この家をいくらで買ったか知らない?」

「えっ、わからないよ」

「売買契約書がどこにあるかとか、お母さんから聞いているでしょ」

「そんなこと、聞いたことないよ。権利書は、あるだろう?」

「権利書じゃ、いくらで買ったか、わからないのよ。ほんと、何やっているのよ。毎月、実家に帰っていたのに」

「お母さんの面倒を見るために帰っていたのに、そんなこと、確認するわけがないだろう」

「何、のんきなこと、言っているのよ! 実家の購入金額がわからないと、税金がすごく高くなるのよ。ほんと、役立たず!」

近年の不動産価格の高騰は二人の実家のある地方にも波及し、売却金額は1億円ほどになるいいます。税理士いわく、父が実家を購入した金額がわからないと、1,900万円ほど税金がかかるというのです。

「兄さんは、昔からボーとしているんだからっ!」

一度火が付いた妹の怒りは、なかなか静まりません。

――自分が悪いのだろうか⁉

そんな疑問を抱きつつ、AさんはBさんの愚痴を聞き流すことしかできませんでした。

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最終更新:9/21(土) 9:00
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