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Please shxt down…!? 知ると恐い「カタカナ英語」の危険度

9/21(土) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

外国語はある一定の年齢を過ぎると、その後上達しなくなる「臨界期」というものがあると考えられています。それを迎える前の幼児期のうちに、しっかりと英語のネイティブスピーカーの発音に触れ、聞き取る力を鍛えるとともに、ネイティブスピーカーに近い発音を身につけることが大切です。それによって、正確な英語の聞き取りだけでなく、正確な情報伝達が可能になるからです。本記事では、幼児英語教育研究家の著者が、英語の正確な聞き取りと発音の重要性を解説します。

ヒアリング力は、言語にまつわるあらゆる力の土台

ヒアリング力は、「スピーキング」「ライティング」「リーディング」など、言語にまつわるあらゆる力の土台です。正しい発音を聞き取れるようになると、自然と英語を発するようになっていきます。それを裏付けるようなエピソードがあります。私は、娘がお腹の中にいるときから英語の歌を流しっぱなしにしていたり、気分転換で見る海外ドラマは英語で視聴していました。生まれてからは、私から英語で話しかけたりすることは特になく、夫は英語が苦手なので、家の中での会話はもっぱら日本語でした。

しかし、娘はCD付きの英語絵本や英語のテレビをよく見ていたので、ものや動物の名前は、最初から英語で覚えていました。英語も日本語も発語は遅いほうでしたが、15カ月のころ、娘が最初に口にした言葉は「Up」でした。「高い高い」を英語で「Up」というのを、どこかで耳にして覚えていたのです。

また、1歳半健診のとき、健診所の係の人が動物の絵を見せて「これは何?」と聞くと、娘の口から出てきたのは「dog」でした。娘にとってイヌは最初からdogだったのです。

絵や動画を見ながら大量の英語をインプットすると、いつしか頭の中で見たものとそれを表す音が結びつき、「イヌ=dog」と一語一語翻訳するのではなく、イヌのイメージがそのままdogという音として定着します。すると、自分が言葉を発するときにも、イヌを見ると反射的にdogと出てくるようになります。成長してから、単語集を見ながら一つずつ一生懸命覚えようとしても、なかなか身につきませんが、生まれる前から大量の英語に接していれば、半ば自動的に英語の言葉を発するようになるのです。

子どもの耳は1歳2カ月ころまでに母語を優先して聞き分けるようになりますが、聞いた音を自然に話す能力にも、年齢による限界があるとされています。外国語はある一定の年齢を過ぎると、その後上達しなくなる「臨界期」というものがあると考えられています。その能力は6~15歳くらいまでと大きなばらつきがありますが、一定以上の年齢になると、聞いた外国語をそのまま同じ音で発音することができなくなるというのは確かなようです。

例えば、英語のCDを聞き、後について発音してみるという練習法がありますが、大人になってからその練習を始めた人は、「ネイティブと同じ発音で話せるようにはならない」と感じたことがあるのではないでしょうか。逆に、幼い子どもであれば特に意識しなくても、ネイティブそっくりのきれいな発音で話すことができるようになるのです。

「英語耳」をつくるのが早ければ早いほうがいいのと同じように、「英語口」をつくる場合にも、子どもが伝えたいことを言葉で発することができるようになる年齢に合わせ、早めに始めたほうがいいでしょう。まず英語耳をしっかりつくっておくこと。そして日々大量の英語に触れるような環境をつくっておくこと。そうすると、子どもは自らの力で自然に英語の言葉を口から出すようになります。

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最終更新:9/21(土) 10:00
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