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Netflixやスマホゲームに負けないエンタメ小説を! 道尾秀介の最新作が話題

9/21(土) 8:00配信

Book Bang

 9月18日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『落日』が獲得した。
 第2位は『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員(8)』。第3位は『むらさきのスカートの女』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『いけない』。直木賞作家・道尾秀介さんの最新作で7月に発売され大反響を呼んだ連作ミステリ。ひとつの架空の街を舞台にした4章4話で構成されており、各章ごとにあっと驚く仕掛けが施され、最後にはさらなる大仕掛けが待ち受けている。

 道尾さんは今作のプロモーション動画で「どんな業界も、まずお客さんが減ったら商品を改良する。なぜか本に関しては本を読まなくなった人がいけないみたいな風潮がある」と業界の問題を指摘しつつ、「そうじゃなくてもっと面白いものを作れば読者が来てくれるのはいろんな業界をみててわかるので。そこに打ってでられるようなものが作りたかった」と今作に込めた思いを語っている。何度も読み返したくなる仕掛けが張り巡らされており、SNSなどでは多くの読者が再読して楽しんだと声をあげており、道尾さんも「同じ金額で何回も楽しんでもらえるというのはほんとにうれしいですね」と語っている。

 書評家の杉江松恋さんは《小説の本当の終わりに近い箇所に逆転を仕掛ける技巧をミステリーでは〈最後の一撃〉と呼ぶ。その見本市のような作品》と評し《緊張感のある読書時間をどうぞ》と勧めている。
https://www.bookbang.jp/review/article/582787

1位『落日』湊かなえ[著](角川春樹事務所)

湊かなえの新たなる代表作、今年最高の衝撃&感動作。重い十字架を背負って生きる人々の心の叫びと希望の灯。“落日”の向こうに見える未来とは!? 入魂の書き下ろしミステリー長篇。新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。(角川春樹事務所ウェブサイトより)

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最終更新:9/24(火) 12:11
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