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マンチーニの積極的な若手起用が吉。変貌したイタリアは美しくて、強い。

9/21(土) 20:01配信

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 9月の代表ウィークにおいて、EURO2020予選グループJを戦うイタリアは、アルメニア、フィンランドとの2連戦で勝利した。これで予選は無傷の6連勝。親善試合を含めれば、7連勝中だ。一見すると、大した数字ではないようにも思われる。

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 ただ、ロベルト・マンチーニ監督の下で再建を図る現在のアズーリにとっては、非常に重要な意味を持つ。イタリア代表が低迷していた近年では、縁のなかった成績だからだ。

 イタリアにとって国際Aマッチ7連勝は、16年前に遡る。ジョバンニ・トラパットーニ監督がチームを率いていた2003年のこと。アレッサンドロ・デル・ピエロ、ファビオ・カンナバーロ、そしてフランチェスコ・トッティらが主力だった頃の話だ。欧州選手権の予選で開幕から無敗というのも、13年前の2006年まで遡らないといけない。

 当時、代表監督を務めていたロベルト・ドナドーニは、地元ラジオ局のインタビューに答え、現在のイタリア代表についてこう答えている。

 「現在の代表チームはすごく好きだ。プレーを積極的に仕掛けていくチームで、ちゃんと意味のあるポゼッションを仕掛けて相手にダメージを与えていく。そしてシュートも多い。アウェーでも相手を恐れずに積極的な試合をして、選手たちも成長している」

「美しく、強い代表になりつつある」

 好成績の要因は、W杯出場経験のあるボスニアや欧州選手権で優勝経験のあるギリシャなど、強豪が結果を出せてない状況も一助になっている。しかし、イタリア代表の何かが変わりつつあることは、成績だけでなくパフォーマンスからも伝わってくる。

 ロシアW杯出場を逃したイタリアは今、確かに変革への上昇気流に乗りつつあるのだ。「美しく、強い代表になりつつある。良い内容のサッカーをすれば楽しくなるし、やる気も高まってくる」と中核になったフェデリコ・ベルナルデスキは語る。

 一体イタリアは、何が変わったのだろうか。

「カテナチオ」はもういない。

 現在のイタリア代表の特徴は、ハイプレスとポゼッションを重視した攻撃的なチームであることだ。欧州予選では、どの相手に対しても60%近くのボールポゼッションを誇り、700本近いパスをつないだ試合もあった。

 イタリア代表と言えば、あえて相手にボールを渡してゴール前を固める「カテナチオ」のスタイルがファンの間にこびりついている。しかし、そんな姿は微塵も残っていない。DFラインは高い位置を保ち、ボールを支配して常に相手陣内でプレーしようという姿勢が板についているのだ。

 一方で、守備を疎かにしているわけではない。前方から激しくプレスをかけて、相手のパスコースを限定。中盤でボールを絡め取ったら、ハイテンポでパスを回していく流れがしっかり形になっている。4-2-3-1のシステムを好んで用いてきた今までの代表とは違い、マンチーニ監督が主に使うのは4-3-3。しかもセンターフォワードには本来は攻撃的MFのベルナルデスキを用いてボールキープ率を高めようとするなど、これまでの方法論とは違う取り組みを見せている。

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最終更新:9/21(土) 20:01
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