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「お金なら、私が稼ぐから…」低収入の男と結婚し、世帯主となった32歳女の後悔

9/21(土) 5:20配信

東京カレンダー

-“女”の幸せとは、結婚し、子どもを産み育てることである。

そんな固定概念は、とうの昔に薄れ始めた。

女たちは社会進出によって力をつけ、経済的にも精神的にも、男に頼らなくてもいい人生を送れるようになったのだ。

しかし人生の選択肢が増えるのは、果たして幸せなことだろうか。

選択に結果には常に自己責任が伴い、実際は、その重みで歪む女は少なくない。

この連載では様々な女たちの、その選択の“結果”をご紹介する。前回はモラハラ夫に虐げられる久美子を紹介した。

今回は自らが世帯主となることを決めた咲子(32歳)のお話。

File:9 世帯主となった女

名前:咲子(仮名)
年齢:32歳
職業:経営者


「私…お金に目をくらませて、うんと年上のおじさんと結婚しちゃうような女のこと、心底バカにしていたんですよ」

週末、都内のカフェで随分と毒のあるコメントを口にしたのは、自身でアパレルブランドを展開しているという咲子・32歳である。

「今の時代、女だって努力さえすれば十分に稼げます。お金が欲しければ、自分で生み出せばいいの。それを楽して暮らしたいがために、大して愛してもいない男と一緒になるなんて…私にはまったく理解不能でした」

30歳のときに新卒から勤めた大手子供服メーカーを退職。OLをターゲットにした手頃な価格帯のアパレルブランドを立ち上げ、たった2年で事業を軌道に乗せた咲子であるから、その言葉にも説得力がある。

しかし彼女はそこまで言うと、急に表情を曇らせた。

「でも…今となれば身にしみてわかります。結婚においてお金がいかに大事か。贅沢ができるとか楽できるとか、そういう話じゃない。なんていうか…男女の本質に関わる問題なんですよ」

咲子はちょうど1年前、龍太という、5歳年下の美容師と結婚した。

彼女は長年、表参道のヘアサロンに通っているが、咲子の担当でもあるトップスタイリスト・ジュンスケは、タレント&モデルの顧客も数多くもつ敏腕美容師。

そのジュンスケについてアシスタントをしていたのが龍太だった。

「素直だし真面目でガッツがあって。ジュンスケさんも龍太を絶賛していました。きっかけは…確か、たまたま話の流れで、ジュンスケさんが私と龍太をお似合いだとか言い始めたんですよ。そんなに言うなら…みたいな感じで、最初はノリ半分でデートしたんじゃなかったかな」

しかし龍太と出会ったのは、まさにアパレルブランドを立ち上げたばかりの時期。正直恋愛どころではなかったが、龍太自身もジュンスケの仕事に振り回されがち。

“デート”と呼べるようなものは最初の1回だけで、そのあとは、お互い仕事が終わった深夜に合流して一杯飲むとか、仕事に行く前に一緒に朝ごはんを食べるとか、そんな関係性が半年近く続いたのだという。

「彼氏なのかも彼女なのかもよく分からない関係性でしたけど、当時の私にはそのくらいがちょうどよかった。

でもブランド立ち上げ1周年を目前にして、ずっと頼りにしてきた、私にとって妹分みたいな子が会社を離れると言い出したの。さすがに精神的に参ってしまって…そんな時、龍太が言ってくれたんです。俺でよかったら、支えになりますって」

正直なところ、未だアシスタントのポジションである龍太の稼ぎは知れている。

将来性があると見込んではいるものの、この先彼がどんな風に成功を掴むか…まだイメージすることもできない。完全に未知だ。

「昔の同期や、学生時代の友人からは猛反対されました。5歳も年下、専門卒の美容師…咲子が選ぶべき相手じゃないわよ、なんて言われて。

だけどそもそも、私は別に結婚相手に安定とか、収入とか求めていませんでしたから。お金なら私が稼ぐ。龍太が精神的に私を支えてくれるなら、彼がいつかスタイリストとして花を咲かせる日まで、私が面倒を見てあげてもいいとさえ思ったんです」

そうして咲子は周囲に反対を蹴散らし、1年前、龍太と籍を入れた。

彼はもともと恵比寿のマンション(というよりアパート)で一人暮らしをしていたので、咲子が暮らす中目黒のマンションに、彼を迎え入れる形をとったという。

咲子のマンションもワンルームだが広さに余裕があったので、二人で暮らすにもなんとか事足りたのだ。

しかし新婚生活が始まって半年も経たぬうち、咲子は龍太の言動に引っ掛かりを覚えるようになる。

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最終更新:9/21(土) 5:20
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