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オールブラックスの儀式「ハカ」のリーダーが踊りに込める想い─威嚇や挑戦状というよりも…

9/23(月) 7:30配信

クーリエ・ジャポン

3年前、ハカの「リード役」に

9月21日(土)、ラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」は、宿敵南アフリカとの今W杯初戦を迎えた。優勝候補対決とも言われた激戦を、オールブラックスは23-12で制した。

その試合直前、会場を沸かせたのがオールブラックスの選手たちによる、先住民族マオリ族伝統の踊り「ハカ」である。
この日彼らが披露したのは、通常のハカ「カマテ」ではなく、特別な試合のみで踊る「カパオパンゴ」だった。主将とともにハカを率いていたのは、スクラムハーフのTJ・ペレナラ選手(27)だ。彼は過去3年間、オールブラックスのハカをたびたび先導しており、今大会でも前述の2種類のハカをリードする。

ペレナラは大会直前、米スポーツ誌「ESPN」に対して、ハカへの想いをこう明かしている。

「多くの観客にとって、ハカは敵への威嚇や挑戦状に見えるでしょう。実際、そういう想いで踊っている人もいるかもしれません。でも私個人にとってハカとは、祖先や、一緒に戦いに向かう兄弟(チームメイト)たち、そしていま立っている大地と繋がるためのものなのです」
自身もマオリ族の血を引くペレナラは、幼い頃からハカに親しんで育ったという。

「マオリは学ぶものという以前に、私や家族のあり方そのものでした。この伝統を誇りに思っていますし、大きな敬意を払っています」

「ニュージーランド・ヘラルド」紙によれば、ラグビーの試合でのハカの歴史は、1888年にまでさかのぼる。ニュージーランドの先住民代表が、イギリス遠征で「カマテ」を披露したことが最初だとされている。ペレナラの父も、ソフトボールのニュージーランド代表「ブラックソックス」の一員として、ハカを率いた人物だった。

ペレナラはこう語る。

「私の試合中のプレーについては『正直どうでもいい』と考えているお客さんがいることも知っています。でも、踊るからには、徹底的にやります。もしも私がハカで失敗したら、大ごとになります。そうなれば、ハカは『正しくやらなくてもいいもの』だと思われてしまう。だから、徹底的にやるんです」

今大会で、史上初のW杯3連覇を目指すオールブラックス。カナダとの第2戦は、10月2日(水)19時15分にキックオフする。

COURRiER Japon

最終更新:9/23(月) 10:57
クーリエ・ジャポン

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