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1日1万歩は多すぎ! ハーバード大が唱える「ウォーキングの新常識」

9/23(月) 16:00配信

クーリエ・ジャポン

「1日1万歩」を目標とするのは必要量を超えている、とハーバード大学が発表した。死亡率を下げるためには1日7500歩で充分だという──。

ソニア・アンダーソン(63)は2年前、娘からのクリスマスプレゼントに「フィットビット 万歩計」をもらった。腕に着けると、歩数をカウントしてくれるアイテムだ。そこで彼女は、「1日1万歩」歩くという目標を設定した。
アンダーソンは、アメリカ・バージニア州にある広大なアパート群に沿った道を歩き回った。そして日々のデータを、友人ランディ・ソレンセン(43)のフィットビット万歩計とつないだ。2人はすぐにこの虜となり、毎週金曜日の朝、ボランティア活動をしているあいだに頑張って歩数を増やすようになった。現在、2人は携帯アプリでお互いの歩数をリアルタイムで閲覧し、1歩でも多く歩くため競っている。

1日約2500歩はムダ

多くの50歳以上の人たちと同じように、アンダーソンは万歩計の流行による不本意な“犠牲者”となったのだ。

「米国医師会雑誌」で発表されたハーバード大学の最新研究によると、1日あたりの歩数が増えるにつれて死亡率は減り、7500歩で平坦化した。年配の女性は、1日あたり4400歩を歩くだけで死亡率が低下することがわかった。つまり、フィットビットやサムスン、アップルウォッチなどのデバイスを身に着けて毎日1万歩を目標にしている人にとって、約2500歩は余分であるということだ。

実際、万歩計に夢中だという被験者の女性でさえ、何歩歩くことが適切なのかはわかっていなかった。

「すべての人の目標が一緒なはずがありません」

そう話すのは、ボストンのブリガム・アンド・ウイメンズ病院の準疫学者であり、ハーバード大学医科大学院の教授であるアイ・ミン・リーである。彼女はこう続ける。

「とはいえ、歩数がどれくらいであろうと、高齢者や運動不足の人々にとっては、万歩計は生活の質の向上によいのです」

だが、万歩計は主に労働者に人気がある。たとえば、1ヵ月間のウォーキングチャレンジを実施し、部門間で競争させる企業もある。また、一部の人々は多い歩数を誇らしげに投稿する。仕事で1日2万歩歩いたことを自慢した倉庫従業員もいる。

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最終更新:9/23(月) 16:00
クーリエ・ジャポン

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