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『こまどりの詩』作者&1億円プレーヤーの美容師が語る、美容界の“理想と現実”

9/23(月) 8:00配信

週刊女性PRIME

 老舗「朝倉椿美容室」を舞台に、四代にわたる女性美容師一家が日々奮闘する姿を描いた漫画『こまどりの詩』。桜沢エリカが華麗に描くその世界を、現実世界で切り開いてきたのが“日本一個人売り上げが多い美容師”と話題のMISS ESSENCE MAYUMIだ。

【写真】還暦目前とは思えない、美しすぎるMAYUMI先生

 今回初めて会ったふたりが、美容師の世界の奥深さ、髪に悩む女性へのアドバイスなど、多くを語ってくれた。

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きっかけは面長というコンプレックス

桜沢 初めまして。今日は、“日本一個人売り上げが多い美容師”として話題のMAYUMI先生にお会いできるのを楽しみにしていました。

MISS ESSENCE MAYUMI(以下MA) こちらこそ、桜沢先生の『こまどりの詩』を読ませていただき、美容師の世界をこんなに素敵に描いてくださっていることに大感激しまして。

桜沢 ありがとうございます。長年漫画を描いていますが、実は美容師さんを描くのは今回が初めてで。MAYUMI先生は、美容師であり、美容室のオーナーさんでもいらっしゃるんですよね?

MA 名古屋と東京の青山で「MISS ESSENCE」という美容室を経営しています。この秋で60歳、美容師歴は40年になりますね。

桜沢 奇跡の60歳ですね!美容師になろうと思ったきっかけは?

MA 叔父が美容室を経営していて、幼少時から美容室には馴染みがあったんです。でも、当時は美容師になろうとはまったく思っていなくて。

桜沢 それがどうして?

MA すべては「顔が長い」というコンプレックスからなんです。「髪型で変わるかもしれない」と思い、中学生のころには住んでいた愛知県から、毎月青山や原宿の美容室に通うようになって。

桜沢 新幹線で!

MA 親には参考書を買いに行くとウソをついて(笑)。でも満足いくことはなくて、毎月、ガッカリして帰るの繰り返しでした。

寝る間も惜しんで研究した20代

MA 高3になって進路を決めるとき、親の意向に従いたくなくて、当時はロンドンにいた叔父のところに家出同然で行ったんです。そのとき、世界的な美容師だったヴィダル・サスーンの店にカットに行きまして。

桜沢 ヴィダル・サスーン! 「ハサミ一つで世界を変えた」と言われる、神様のような美容師ですね。実は『こまどりの詩』に出てくるジェム・サンダースは、彼をイメージしているんです。

MA すぐわかりました(笑)。で、お店の一番上の方にカットしていただいたのですが、そのときに気づいてしまったんです。「あ、私の後頭部は欧米人と違って絶壁なんだ」って。

桜沢 仕上がりが違ったんですね。

MA そう、それでその場で受付にあったスクールに申し込んで、そこからはもうカットの研究に夢中になって。

桜沢 カットのどこが面白かったんですか?

MA 空中展開で、落ちた位置でデザインが完成されるところですね。そして、どうしたらヴィダルのデザインを日本人に似合わせることができるのか、ひたすら研究して、20代は1日に20時間カットの練習をしたことも。

桜沢 そうなんですね!? うわー、『こまどりの詩』には特にモデルなどはいないのですが、まさか日本の女性美容師さんで、ここまでヴィダル・サスーンに影響されている方がいるなんて思いもしませんでした!

MA 私も、作品が私の人生にリンクしていることに驚きました。作中で、平成元年に椿さんが青山に「朝倉椿美容室」をオープンさせますが、私も平成元年に独立して、「MISS ESSENCE」を出店したんですよ。あと最初のほうで、藤子(とうこ)さんが、「朝倉椿美容室は基本エレガンスな店」と言っていましたよね?

桜沢 そうです。

MA 私も本当は前衛的なスタイルが得意で好きなんですが、仕事にあたっては、フェミニンでエレガンスを大事にしています。椿さんや藤子さんとは気が合いそう(笑)。

桜沢 うーん、MAYUMI先生は、あまりにも作品にピッタリで。これはもう、この対談とは別に取材させていただかないと(笑)!

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最終更新:9/24(火) 16:45
週刊女性PRIME

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