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「長期・積立・分散」投資が「金融庁のお墨付き」であるワケ

9/23(月) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

資産形成の合言葉のように「長期・積立・分散」というワードが使われているのを目にした方もいるのではないでしょうか。じつは金融庁のデータを読み解いていくと、このワードに基づく投資行動が「金融庁のお墨付き」であることが見て取れます。実際の効果について、具体的な数字をあげながら説明していきましょう。本記事では、海外経験が豊富でグローバルな視点に定評のあるファイナンシャルプランナーの山中伸枝氏の著書『書けばわかる!節約・預金だけではもったいない わたしにピッタリなお金の増やし方』(翔泳社)から一部を抜粋し、お金の増やし方のノウハウを初心者にもわかりやすく解説します。

投資期間が「長期」になると失敗しない

お金を増やすための資産運用にとってもっとも大切なことは、「長期・積立・分散」です。これは投資の合い言葉のようなものだと思って、何度も何度も繰り返し唱えましょう。この合い言葉を証明する金融庁のデータを以下にご紹介します。


このグラフは1985年以降、毎月同額ずつ日本と世界の株式と債券を購入していった結果を表しています。左のグラフは投資期間5年の収益率、右のグラフは投資期間20年の収益率です。なお、縦軸の「出現頻度」とは「発生確率」のことです。

パッと見てわかるように、左のグラフはピンクとグレーの色の棒が左右に広がって分布しています。これは、投資期間が5年と短期だと運用の結果がばらついたという意味です。ちょうど景気が悪い時期にあたると、投資の収益率は悪くなり、景気の上昇期にうまく投資期間があたると収益率は良くなります。ダメなときだとマイナス8%もお金が減ってしまい、たまたま良いタイミングに投資ができれば14%もの利益が出るという証拠ですが、これほど結果に開きがあると投資を始めるのを躊躇してしまいます。

一方、右のグラフは、真ん中にグレーの色の棒が集中しています。もっとも背の高い棒は4~6%の収益率を示しています。つまり、投資期間が20年と長期になると、投資は「失敗しない」のです。

そもそも健全な経済は、上がったり下がったりの波を繰り返しながら成長するものです。短期だと、どうしても一部分の成長しか見ることができませんが、長期であれば、成長の全体像が見えやすくなるというわけです。コインを投げ続ければ、表と裏の出る確率が50対50になるのに似ています。

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最終更新:9/23(月) 8:00
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