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日本で一番多い「佐藤さん」は、なぜ東北に多いのか?

9/23(月) 11:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

約30万種もあるといわれる名字。貴族の末裔、武家の子孫、地名や職業由来……その起源を辿れば、自分のルーツを知ることができます。本連載では、家系図作成代行センター株式会社代表の渡辺宗貴氏が、様々な名字の起源や分布を解説していきます。今回取り上げるのは、日本で一番多い「佐藤」。

武家の藤原氏にルーツをもつ「佐藤姓」

昨今、家系図への人気が高まっています。その発端になったのが、相続が発生した富裕層。家族が亡くなり相続が発生したときに、戸籍を取りよせることがあります。そのなかで「自分の祖先」に興味をもち、戸籍調査を行い、その結果を家系図として残す……。そのような流れが生まれたのだと考えられます。

祖先を知ることは、相続トラブル防止にもなるので、相続が発生する可能性の高い富裕層の間で、家系図づくりが広まったのでしょう。

その流れは、今や広く知られるようになりました。そして日本人なら誰もが持っている「名字」に興味をいただき、「この名字はどこから生まれたの?」と、問合せをうけることも多くなりました。そこで、みなさんの「名字」の起源をご紹介していきましょう。

今回は、全国で200万人以上、日本で一番多いといわれている「佐藤」です。

全国の佐藤家は第38代天智天皇の重臣、藤原鎌足(614~669)の流れをくむ武家・藤原氏の子孫といわれ、藤原公清が京の御所の左側の門を警備する左衛門尉(さえもんのじょう)に任じられたことを記念して、左衛門尉の「左」と藤原の「藤」を組み合わせて「左藤」と名乗り、後に人名なのでにんべんを加えて佐藤に改めたといわれています。

佐藤公清の嫡流(本家の家筋)は東北でおおいに栄え、なかでも福島県からは源平合戦(治承の内乱。1180-1185)のころ、源義経に仕えて忠勤を励んだ佐藤継信・忠信兄弟が出ました。東北に住む佐藤氏で源氏車の家紋を使っている家は、この兄弟の子孫か、その一族の末裔といわれています。

このような佐藤姓は、現在全国にどのように分布しているのでしょうか。電話帳から、探ってみます。

  やはり今も佐藤姓は東北に多くなっています。東北6県のうち、青森県を除く5県で1位の名字です。

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最終更新:9/23(月) 11:00
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