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消費増税直前の買いだめで家計が火の車に!44歳会社員の本末転倒

9/23(月) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 消費増税がいよいよ目前に迫ってきました。ご存じのように、テレビなどの多くのメディアでも、今回導入される軽減税率や、キャッシュレス決済利用によるポイント還元について盛んに報道されています。

 今回の増税では、持ち帰る飲食料品は軽減税率の対象で、消費税率は8%に据え置かれます。暮らしの中心となる支出には影響が少ないため、直前に慌てて買いだめする人も以前の増税時ほど目立っていません。そのため、落ち着いて増税の時を迎えようとしているように感じます。

 ただ、中には慌てふためき、少しでも得したいと買いだめをし、反対に家計の負担を重くしてしまっているご家庭もあるようです。

● 洗剤やシャンプーなどを大量に買いだめ 節約のつもりが「無駄遣い」を加速!

 先日、家計相談にきた会社員のSさん(44)も、買いだめを始めて失敗してしまったうちの1人です。以前の消費増税時にも買いだめをしすぎて失敗したため、二度と同じことを繰り返さないようにと反省していたそうですが、今回もすでにほぼ失敗といえる状況に陥っています。

 ご家族は、同じく会社員として働く妻(43)と保育園に通う娘(5)です。前回の消費増税時は、食品は長期保存可能な缶詰、冷凍食品などを中心に、そのほかティッシュ、トイレットペーパー、各種洗剤やせっけん、シャンプーなどの消耗品を買いだめしていました。

 しかし、いざ増税となると、各店が途端に「増税還元セール」を実施。増税後に購入したほうがお得だったのではないかと思ったことが何度もあったのです。

 今回はそういった過剰なセールはダメだといわれているし、食品は増税されない。日用品は腐るものではないし、ゆっくり使えば節約につながるから、買いだめしておいても問題ないだろう。そう思ったSさんは、増税の半年ほど前から意識して、毎回買い物に行くと、商品をいつもより多めに購入してきました。買いだめしているのは、前回同様、ティッシュペーパーやトイレットペーパーや洗剤、せっけんなどの消耗品です。

 一方で妻は、増税よりも現在の家計の状況が気になっています。夫婦共働きで合わせると月に50万円弱の手取り収入があるのに、毎月使い切ってしまって貯蓄に回すお金が残らないことに危機感を持っていたのです。そのため、食費の削減や通信費の契約内容の見直しなどで支出を減らそうと試みていました。

 しかし、こうしたやりくりに対する考え方が夫と妻で異なるにもかかわらず、2人が話し合うことなく、各自が良いと思う方法を進めてきてしまいました。そのため、妻は支出を削減する一方で、夫は日用品代を増やしてしまい、支出総額は変化なしという状況です。しかも、家計簿をつけていない、互いのお金の使い方を把握していない“すれ違い家計”のため、この方向性の違いには気が付いていないようでした。

 しかも、早すぎる夫の買いだめにより、保管する場所にかなりのスペースが占領されていました。在庫が目につくので、「このくらいなら大丈夫」と思い、いつも以上に無駄な使い方をしてしまい、トイレットペーパーや洗剤などの消費スピードが上がっているようです。つまり、良かれと思って始めた買いだめが、結果的に消費を加速してしまい、思うような節約効果が生まれていないのです。

 妻は、夫の買いだめが家計に大きな影響を及ぼしているとは思わず、自分が頑張っている成果が表れないことに疲れ始め、お金を使うことが怖いとさえ思うようになりました。一方の夫は買いだめを頑張っているのに、思うように買いだめできていないように感じており、夫婦でちぐはぐな状況です。

 このような中で家計相談に来られたのですが、客観的にみると、すぐに「夫婦間での情報共有のなさ」が目につき、「夫の先走り」があだになっていることがわかりました。

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最終更新:9/23(月) 6:01
ダイヤモンド・オンライン

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