ここから本文です

石原さとみ、主演ドラマが苦戦の理由は「アラサー女優の壁」

9/24(火) 14:40配信

デイリー新潮

 意欲作や怪作が集中して「夏枯れ」とは無縁だった今期の連ドラ戦線――。視聴率争いは田中圭主演の「あなたの番です―反撃編―」が頭ひとつ抜けていた印象だが、その一方で注目を集めたのは「女の戦い」である。果たして、アラサー女優が競演する「夏の陣」で軍配は誰に上がったのか。

【写真】石原さとみ セクシードレスで「美しいデコルテ」を惜しげも無く披露

 芸能記者に言わせると今期の連ドラで話題を攫(さら)ったのは、

「やはり『あな番』でしょう。2クール連続の放映ですが、徐々に視聴率を上げて最終回は19・4%を記録。1クール目の最終回でW主演の原田知世が殺害されたのには驚いたし、SNS上では“真犯人”の予想が白熱。視聴者を巻き込む展開も含め、今後のミステリードラマの試金石になるかもしれません」

 そんな「あな番」に勝負を挑んだのが、アラサー女優の主演ドラマだった。

 なかでも、石原さとみ(32)の「Heaven? ~ご苦楽レストラン~」は下馬評が高かったが、

「彼女は“ミステリー作家兼レストランオーナー”という役どころでしたが、高飛車な部分が鼻についた人が少なくなかったのでは」

 とはライターの吉田潮氏。

「問題はむしろ演出で、キャラ設定やギャグが上滑りしていた印象。岸部一徳や段田安則など、芸達者なベテラン俳優が脇を固めていただけに残念です」

 実際、ドラマは苦戦を強いられ、過去の主演作は2ケタが当たり前だった石原だが、今回の平均視聴率は8・7%に沈んだ。もうひとり株を下げたと囁かれるのは、出産を経て4年ぶりに連ドラに復帰した杏(33)である。

アラサーの壁

 テレビドラマ研究家の古崎康成氏によれば、

「彼女は『花咲舞が黙ってない』で演じたような、まっすぐで喜怒哀楽のハッキリした役が似合う女優です。しかし、今回の『偽装不倫』のヒロインは屈折した性格。復帰作のセレクトがイマイチだったと感じます。本来なら“ポスト米倉”を狙える女優なんですが……」

 ふたりに共通するのはアラサー女優の壁だ。民放の制作スタッフが言う。

「この年代になると、ドジだけど可愛い新米ナースや新人刑事は演じづらい。そこで多くの女優がカッコいいヒロイン、特に40代ながら視聴率女王に君臨する“米倉涼子”を目指すわけです。ただ、こうした路線変更は難しく、このところ作品に恵まれない石原などは、まさに女優人生の岐路に立たされています」

 反対に、「脱皮」に成功したのが「監察医 朝顔」が絶好調の上野樹里(33)。

「ワガママで扱いづらい女優とされてきた上野ですが、3年前に結婚してから性格が丸くなったと評判」(同)だそうで、「月9」は「のだめカンタービレ」以来にもかかわらず、ほぼ全話で視聴率2ケタ超えを達成した。

 そして、先の吉田氏が「今期一番の作品」と太鼓判を押すのが黒木華(はる)(29)主演の「凪(なぎ)のお暇(いとま)」である。

「何事も周囲に合わせる主体的でない主人公を見事に演じていました。彼女への評価とギャラは今後も上がると思います」

 他方、ドラマの視聴率は6%台と低空飛行でも、独特の存在感を放つのは深田恭子(36)。彼女はすでに「アラフォー」だが、

「今回の『ルパンの娘』ではボディスーツを着こなし、東京ガスのCMでも『うる星やつら』のラムちゃんを演じている。ドラマで話題を集めてCMに繋げる、特異なポジションを築いています」(前出記者)

 夏の陣では「あなたの番です」の前に苦杯を喫したアラサー女優たち。果たして、次の視聴率女王は「どなたの番」になるのか。

「週刊新潮」2019年9月26日号 掲載

新潮社

最終更新:9/24(火) 15:48
デイリー新潮

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事