ここから本文です

野村克也が語る「ヤクルト監督問題」

9/25(水) 10:00配信 有料

週刊ベースボールONLINE

宮本は小川に進言できていたのか

退任を決めたヤクルト・小川淳司監督/写真=BBM

 ちょうど、この原稿の締め切り直前だった。

「ヤクルト・小川監督、宮本ヘッドコーチ退任!」の報。

 驚いた。

 小川は2年契約の2年目。最下位だったチームの再建を託され、1年目に2位浮上。その手腕が球団から高く評価されたが、2年目はまた最下位に逆戻りしてしまった。今季はセ・リーグワースト記録に並ぶ16連敗もあり、胃もキリキリ痛んだことだろう。

 小川は当初、球団上層部に去就を委ねていたが、翌日退任が了承された。一方、宮本は「監督をサポートするのが僕の一番の仕事だったのに、それが十分できなかった。ヘッドコーチの任に就いたときから、チームの成績が悪いときはやめるつもりだった」と語り、辞任を表明した。

 宮本は不調のチームを慮り、球宴前から辞意を固めていたそうだ。

 まず、小川が責任を取るのは分かる。小川は勝負師には似つかわしくない優しい性格で、腰の低いサラリーマンタイプ。そもそも、一度クビにした小川を球団が再登板させる意味も分からなかった。また、ここでもよく書いている私の持論は「外野手出身の監督に名監督なし」。監督はどうしても、選手時代の経験をベースに采配を振るう。外野手はバッテリーを含む内野で行われている小事、細事にまで気が回らないのだ。ハナから監督に向いていない。

 しかし、分からないのは宮本だ。私はてっきり、彼が次期監督候補なのだと思っていた。そのため、小川の下でヘッドコーチを任せ、経験を積ませる。小川が勇退するとき、宮本が晴れて監督になるのだとばかり思っていた。

 私の予測が間違っていたのか。それとも宮本が仁義を貫いてやめてしまったのか。どちらなのかは、まだ分からない。

 気になるのは、ヘッドコーチを務めていた2年間、宮本が小川に対し、しっかり自分の意見を進言できていたかどうかだ。ヘッドコーチは、いわば参謀役。作戦面を担当し、時に監督の采配に意見もする。

 それが仮にできていなかったとしたら、今回の宮本の辞任には・・・ 本文:1,851文字 写真:1枚

続きをお読みいただくには、記事の購入が必要です。

すでに購入済みの方はログインしてください。

  • 税込220

    PayPay残高使えます

サービスの概要を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。 購入後に記事が表示されない場合はページを再度読み込んでください。 購入した記事は購入履歴で確認できます。

週刊ベースボール

最終更新:9/25(水) 10:00
週刊ベースボールONLINE

おすすめの有料記事

PayPay残高使えます

もっと見る