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借金地獄に陥った社長…「300坪の大邸宅」は何円で売れた?

9/25(水) 11:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

中小企業の経営者の場合、会社の負債を支払えないと、個人で借金を背負ってしまうことがあります。解決策としては、自宅を売却し、資金を調達する方法がありますが、築古物件では、財産を得るどころかマイナス評価になってしまうことも珍しくありません。そこで本記事では、不動産コンサルティングマスターの大澤義幸氏が、借金地獄に陥った社長の事例を紹介します。

父が創業した鉄工所を継いだものの、経営は徐々に悪化

自宅の売却は経営者にとって最後の手段です。本社社屋や工場などをすべて処分し、それでも大きな負債が残った場合には決断せざるを得ませんが、生活の拠点を失うことには大きな不安があります。特に高齢の経営者の場合には財産を失った状態で住む場所がなくなると、新たに賃貸住宅を借りるのも難しいという切実な問題が発生しかねません。

鉄工所を長く経営してきたBさんもそんな悩みを抱える経営者でした。創業社長の父親が経営していた時代には、製品に対する需要が多く大きな利益が出る事業でしたが、息子のBさんが事業を承継した数年後には時代が変わり始め、売上は徐々に低下していきました。

新たな設備を導入するなどの立て直しを図っても、一度傾き始めた事業の立て直しは新事業を始めるよりはるかに困難です。近年は安価な中国製品との価格競争もあり、経営不振は深刻化するばかりでした。

「事業を続けても巻き返せる見込みは小さい」と早くから判断していたBさんですが、取引先や従業員、家族のことなどを考えると廃業に踏み切ることができません。何とか継続させようと金融機関以外にも親戚などから借金を重ね、キャッシュフローが行き詰まったときには巨額の負債を抱えていました。

取引先や従業員、銀行などに迷惑をかけないよう、Bさんは鉄工所などの事業用資産を売却して返済に努めました。もちろん会社の借入については個人保証をしていたので、いずれは個人の財産も返済原資にあてなければなりません。残された個人財産のうち換金性が高いのは自宅だけです。

しかしながら売却を相談すれば家族、特に妻から強く反対されることがわかっていたため、Bさんは妻には告げず、買主を探し始めます。買主候補と会う際には近所の喫茶店を利用するなど、情報のコントロールにも努めました。

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最終更新:9/25(水) 11:00
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