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「やりがい」最下位の日本人、社員の幸福感と業績が同時に上がる職場とは?

9/26(木) 8:00配信

Book Bang

 最近まで、AIに職を奪われるのは単純作業の仕事のみ、と言われていました。しかし、ディープラーニング技術が発達したことで、今後は単純作業だけでなく、高度な知識や大量のデータを扱う仕事も安泰と言えなくなります。
 例えば、医師。医師の画像認識能力は、AIの画像認識能力に取って代わられるでしょう。治療法や薬に関する膨大な臨床データを瞬時に解析する能力もAIにかないません。
 では、医師という仕事がなくなるのでしょうか? 
 そうではありません。データやカルテの解析はAIに任せるようになったとしても、医師には、患者やその家族の声に耳を傾け、データに表れないものを見つける仕事が求められるようになります。医師が不要になるのではなく、仕事の質が変わるのです。
 また、そんな仕事にこそ、人は「やりがい」「生きがい」を見つけられるはずです。
 つまり、AIに奪われない仕事とは、「誰にでも代われるもの」ではなく、その人らしい人間性や個性を発揮できる仕事です。
 しかし今、仕事にやりがいを感じている人はどのくらいいるでしょうか? 
 世界で3億人以上が利用するSNS「Linkedin」が26カ国のユーザーを対象に実施した2014年のアンケートでは、「仕事にやりがいを感じていますか?」という質問で、日本のユーザーは全26カ国中26位、最下位でした。
 今の日本で、仕事にやりがいを感じている人は決して多いと言えません。

 私自身、本当にやりたい仕事を見つけたのは50歳を過ぎてからでした。
 かつて脳やロボット、AIの研究をしていた頃も、やりがいを感じてはいました。
 しかし、ロボットの「心」の研究よりも、人の「心」のメカニズムを解明する方が大事だと思い、過去の研究や大規模調査を解析して「幸せになるための4つの因子(チャレンジ精神/感謝の気持ち/前向きさ/自分らしさ)」を明らかにしたのですが、それを見つけたときは「幸せのメカニズムを解明した!」と得意になり、「これぞ天職!」とも思いました。
 ですが、次のステップとして、これらの研究成果を使って人々を幸せにする実践的研究を始めたら、さらにもっと大きなやりがいを感じたのです。
 それが、50歳を過ぎた頃。
 だから、「やりたいことを見つけよう」とか「好きなことを仕事にしよう」なんて言っても、そう易々といかないことは私にもわかります。

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最終更新:9/26(木) 8:00
Book Bang

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