ここから本文です

バレーボールにおけるポジションごとの特性と役割~その 3 ミドルブロッカー編~

9/29(日) 11:38配信

バレーボールNEXt

「バレーボール観戦が好き」という方の多くは男子よりも女子のバレーをよく観るのではないかと思います。「女子のほうがラリーが続くから面白い」という声をよく耳にしますが、現在は男子もラリーが続きます。なぜなら《トータルディフェンス》という考え方が浸透し、確立されているからです。第3回の今回は、トータルディフェンスで重要な役割を担っているミドルブロッカー(以下MB)について解説します。

より長身の選手が求められるポジション

 MBの役割は2つあります。1つはAクイック(セッターのすぐ前の、トスと同時、あるいはそれより早くジャンプして打つ攻撃)、Bクイック(セッターから2~3メートル程度離れて打つクイック)、Cクイック(セッターのすぐ後ろから打つクイック)、ブロード(センターや時にはレフトからライト側のアンテナ近くまで走って打つクイック。たいていの場合左足だけで踏み切るため「ワンレッグ」とも呼ばれるが、男子のトップレベルではやる選手は少ない)などの攻撃をすることです。相手ブロッカーがブロック体制を完成する前に打てるクイックは、それだけでかなり有利な攻撃です。同時に、相手ブロッカーの気を引く、つまりは“おとり”になることによって、それ以外のスパイカーのブロック枚数を減らしたり、ブロックの形を崩したりする効果があります。
 2つ目は、ポジションの呼び名に象徴されるようにブロッカーとしての役割です。特別な状況を除いて、前衛3人の真ん中にいることにより、左右どちらからの攻撃に対してもブロックに参加します。そのため、背の高い選手が有利といわれるバレーボールの中でも、特に長身者が求められるポジションです。
 ブロックは最も複雑なプレーであり、日本代表チームにも10通り以上のブロックサインがありますが、ここでは大まかに3つブロックの種類を紹介します。

・リードブロック
セッターが上げたトスを見て、ボールが上がったところに移動して跳ぶブロック。ボールを追っていくため完全なブロックの形は完成できないこともありますが、ブロックという壁の幅を増やすことができます。
・コミットブロック
スパイカーに合わせて跳ぶブロック。特にクイック攻撃では相手スパイカーの打つコースをふさぐことでキルブロック(ブロックによってポイントすること)の確率は高まりますが、クイックにトスが上がらなかった場合はブロッカーとしての役割を果たせません。
・ゲスブロック
ゲス(guess)は「推測する」という意味。ブロッカーがトスが上がるところを推測して動くブロックで、現在のトップレベルのバレーボールではやってはいけないプレーとなっています。
 時にはギャンブル的にあえてコミットで跳ぶこともありますが、基本的にはリードブロックを採用しているチームがほとんどです。そして、このリードブロックの確立こそが《トータルディフェンス》の要となるのです。

1/2ページ

最終更新:9/29(日) 11:42
バレーボールNEXt

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ