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なぜ、アイツばかりが高評価 !? 実はありえない「公平な人事」

10/3(木) 8:12配信

NIKKEI STYLE

《連載》プロが明かす出世のカラクリ

出世を語るこの連載ですが、出世の現場では必ず「なぜあいつが」という言葉が聞こえてきます。その裏には「公平」ではないことへの不満が語られますが、人事の公平さとはどういうものなのでしょう。

■人事の公平さとはなにか

出世を決める際には、一般的に以下のステップを踏みます。

(1)過去の評価履歴や上司推薦
(2)人事や経営層による判断

この中で(1)過去の評価履歴や上司推薦について、こんな言葉をよく耳にします。

「毎年毎年の評価では、上司のお気に入りが評価されます。そりゃ数字はあげているかもしれません。けれども、数字をあげやすい部署をまかされ、しっかり支援もされていれば数字はあげられますよ。私なんていつも厳しい部署で、支援もないんですから数字をあげられるはずがないんです」

「だから評価が低いのは間違っている?」

「そうですね。そもそも人事評価制度って何の意味があるんですか? 上司の好き嫌いで役割が決められるんだから、結果を評価される仕組みになんて意味がないでしょう」

こんな指摘に対して、あなたはどう思いましたか?

次に(2)人事や経営層による判断については、こんな言葉を耳にします。

「会社は結局YESマンが欲しいだけなんですよ。普段から会社批判をしている私は管理職になれないんです。いや、なりたいわけじゃないですよ。けれども会社を良くするためには改革が必要でしょう。なのに現状肯定をする後輩たちがどんどん上役になるのは気持ちよくはないですよね」

「あなたに権限を与えない会社が間違っている、ということでしょうか」

「その通りです。私が経営者になれば会社はもっとよくなりますよ」

さて、あなたはこの人が経営者になれば会社は良くなると思いますか?

■あなたの「公平」の基準はなに

私は30年近い年月の中で170社以上の人事制度を設計してきました。直接関わったビジネスパーソンの人数は数万人程度ですが、出世の基準を設計する観点でお付き合いしてきたという点で、少し変わった視点で語れると思います。

そこでとりあげたいのは「公平」という視点です。

たとえばあなたは次のような人事を公平だと思うでしょうか。

【ケースA】
山田さん:年間売り上げ1億円達成 → 賞与150万円支給
田中さん:年間売り上げ1億円達成 → 賞与150万円支給

3秒ほど考えてみてください。このような人事は公平ですか?

次に情報を少し増やしてみましょう。

【ケースB】
山田さん 24才 月給30万円:年間売り上げ1億円達成 → 賞与5カ月分(150万円)支給
田中さん 50才 月給50万円:年間売り上げ1億円達成 → 賞与3カ月分(150万円)支給

こちらは10秒ほど考えてみてください。このような人事は公平ですか?

さらに情報を増やしてみましょう。

【ケースC】
山田さん 24才 月給30万円 昨年は売り上げ5000万円。MBA取得のために勉強しながら自己研鑽を進めている。その結果として年間売り上げ1億円達成 → 賞与150万円支給
田中さん 50才 月給50万円 過去には売り上げ3億円達成の経歴もあるが近年は気力の衰えかやる気を失っている。既存顧客のみで年間売り上げ1億円達成 → 賞与150万円支給

ややこしくなったので、30秒ほど考えてみましょう。このような人事は公平ですか?

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最終更新:10/15(火) 19:09
NIKKEI STYLE

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