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「クレイジージャーニー」やらせ通報者が激白 “TBSは全てを明かしていない!”

10/4(金) 5:58配信

デイリー新潮

 やらせ演出が発覚したTBSの人気バラエティ番組「消えた天才」と「クレイジージャーニー」。後者は、9月11日に調査結果の報告とお詫び、そして番組休止を公表したのだが、その報告にもそこかしこに嘘が塗(まぶ)されていて――。

【写真】加藤英明氏と〈現地の協力者〉

 いきなりで何だが、そもそも民放バラエティに厳格な真実性を求めている人はどれほどいるのか。

 プロレスでも、ロープに振ったら戻ってくるではないか。一時代を築いた「川口浩探検隊」シリーズにしても、嘉門タツオではないけれど、動かないサソリが襲って来ようが、毒グモを素手で払い落とそうが、未開のジャングルにタイヤの跡があろうが構わないのだ。だって面白かったではないか。要は、心躍らせることができるかどうかである。

 それなのに、「クレイジー」は、メキシコで撮影していたとき、〈準備していたものを、あたかもその場で発見したかのように描いた今回の手法については、(中略)あってはならないものと考えています〉などと、裁判資料のような報告をしたものだから、次のように突っ込まれてしまうのだ。

「楽しい番組がこんなことになって残念です。そして、やらせを公表しておきながら、すべてを明かしていないことに戸惑っています」

 発言の主は、「クレイジー」のやらせをTBSに“通報”した男性。今年8月の放送分で、メキシコで珍しいトカゲなどを発見していたが、どう考えてもおかしい――。彼がメキシコロケの事実を伝えたことで局内の調査がはじまり、お詫びへとつながったのである。

置いてほしい場所に…

 男性が、憤って証言する。

「私にはメキシコで動物商をやっている友人がいます。メキシコ人です。今年7月、彼から、加藤さんと一緒にトカゲを持っている写真が送られてきたんです」

 加藤さん、とは爬虫類ハンターとして番組に出ていた加藤英明氏のこと。素手で爬虫類を捕獲して無邪気に喜ぶ姿が人気となり、最近ではテレビ東京の「池の水ぜんぶ抜く」や日テレ「ザ! 鉄腕! DASH‼」などにも出演している。その加藤氏と写った写真にどんな意味があるのかというと、

「TBSが公表した文書では、“加藤さんは爬虫類が事前に準備されているのを知らなかった”と言い、加藤さんに対して謝っているのです。まず、これが嘘。メキシコ人の友人は、写真と一緒に、“僕が貸した3種類のトカゲがテレビに出るよ”と連絡をくれていました。つまり、加藤さんが持っていたトカゲが、“発見”時に初めて目にしたことになっているんですよ」

 メキシコ人動物商は、欧米の市場価格では1匹20万円から30万円にもなるメキシコドクトカゲも繁殖させて販売しており、それを含む数種類のトカゲを番組に貸した。

「高価なトカゲもいますから、どこかに行ってしまったら困る。だから友人が撮影直前にケージからトカゲを出し、加藤さんが置いてほしいと言った場所に置いてあげたそうです。東京の街中と違って、メキシコの森のなかで放たれて動かないはずもない。友人は、逃げてしまったときに備えて、撮影しているそばの岩場に隠れて見張っていました。その場面の録画もあります。加藤さんだけ、やらせを知らなかったというのはありえないのです」

 TBSはこれらを、〈現地の協力者が個体を捕まえた場所に、ロケ当日か前日に個体を戻してもらうことを依頼し、ロケ本番時その場所で捜索、捕獲していた〉と表現。厳格な真実性を求めれば、個体を戻してもいないし、捜索などしていない。加藤氏が“そこに置いてもらったトカゲを拾い上げただけ”なのだ。自らに真実性を課して、どうせ謝るなら、最初から全て正直に明かせばいいのに……。

 あくまで娯楽として見るべき番組の内幕をめくる格好になってしまったが、肝心なことだけは加藤氏に訊ねてみたい。やらせであることを知っていたのでは? 

〈クレイジージャーニーの件ですが、取材はお受けしていません。TBSまでお問い合わせください〉

 とメールで回答。TBSは、公表した文書がすべて、と言わんばかりに沙汰ナシ。番組のトカゲは逃げ隠れしなかったのだが……。

「週刊新潮」2019年10月3日号 掲載

新潮社

最終更新:10/4(金) 8:57
デイリー新潮

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