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採用車種はあくまで一部! クルマの「流れるウインカー」が流行しない理由

10/5(土) 7:05配信

WEB CARTOP

高級感もあり曲がる方向がわかりやすいなどメリットはある

 通称「流れるウインカー」とも呼ばれるシーケンシャルウインカーは、欧州車での採用をきっかけに、とくに上級モデルに採用例が増えていった。日本でも2014年に保安基準を改正して、流れるウインカーを認めている。なお、保安基準的には『連鎖点灯を行う方向指示器』と記されるが、保安基準のポイントとなるのは順番に点灯していくこと。

旧車に採用された超アナログの「アポロウインカー」

 たとえば4セグメントのLEDをシーケンシャルウインカーとする場合は、1つ目を点けたら、点灯したまま2つ目を点けるといった具合。4つ目が点いたときに1つ目が消えていたら保安基準は満たさない。そして4つすべてが点灯したら全部を消灯して、また1つ目を点けるといった具合に繰り返すといった連鎖点灯が求められる。当たり前だが左右対称であることも基準のひとつ。基本的にはそれぞれ内側から順番に点灯させていく必要がある。

 こうしたシーケンシャルウインカーは、連鎖点灯によって曲がる方向を表現するため遠目にもどちらに曲がりたいのかわかりやすい。もちろん、高級車から採用が始まった名残で高級感もある。LED灯火類のコスト低減に伴い、すべてのクルマに採用されてもおかしくないようにも思えるが、そうなってはいない。

スペースを考えるとデザイン的に採用しにくい車種も

 まず、課題としてはスペースを必要としてしまう点が挙げられる。昔ながらのバルブタイプのウインカーであれば保安基準で定められた明るさなどを満たせば、スペースを小さくできるが、シーケンシャルウインカーはどうしても10cm以上の長さが必要になる。そうなると灯火類のデザインにおける自由度が制限されることになる。

 シーケンシャルウインカーを前提とした顔でなければ似合わないという面もある。どんなクルマでも流れるウインカーがカッコイイというわけではない。また縦長のテールレンズでもシーケンシャルウインカーをデザインすることは難しい。

 とはいえ、いまや軽自動車においてもシーケンシャルウインカーは増加中。ホンダはN-BOXとN-WGNのカスタムにおいてフロントにシーケンシャルウインカーを採用しているし、ダイハツ・タントもカスタムにはシーケンシャルウインカー(2セグメント式だが)を採用している。

 軽自動車での採用例が増えつつあるくらいだから、今後シーケンシャルウインカーが減ってしまうということはなさそうだ。前述のようにデザインが制限されるという面から一時期ほど爆発的に増えてはいかないだろうが、着実にシーケンシャルウインカーの採用モデルは増加していくことだろう。

山本晋也

最終更新:10/5(土) 7:05
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