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着ぐるみ“中の人”の悲痛な告白 暑い、クサい、重い…いつも気絶寸前の重労働

10/6(日) 5:58配信

デイリー新潮

 テーマパークなどで見かける“着ぐるみ”の中に入る仕事は、一歩間違えれば命を落としかねない重労働であることをご存じだろうか。事実、今年2019年7月には大阪府枚方市にある「ひらかたパーク」で、着ぐるみアルバイトの男性が熱中症で亡くなるという事件も起きた。「中の人はいない」という子どもの夢を守るためか、着ぐるみ業界の人々の本音はなかなか表に出ることはない。だが、彼らは仮面の下で涙を流すことも少なくないという……。

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 外からはまったくわからないが、着ぐるみアクターは圧倒的に女性が多いという。その理由を、某テーマパークで着ぐるみアクターとして働いていた茜さん(仮名・27歳)は、次のように語る。

「身長の高い人が入ると着ぐるみが巨大になってしまうため、子どもたちからすると大きすぎて恐怖を与えかねません。それを防ぐため、中の人の適性身長は、140cm後半~150cm前半であることが多く、必然的に女性の方が就きやすくなります」

 キャラクターによっては高身長の人が求められる場合もあるそうだが、往々にして低身長の人が重宝されるのがこの業界。さらに、身長が低ければ低いほど演じられるキャラクターが増える傾向にあるため、身長を低くサバを読む人もいるという。

 茜さんは、幼い頃から人前に立つことが好きで、且つ子どもと触れ合える仕事に就きたいと考えていた。そんな折、たまたま見かけた近所のテーマパークの着ぐるみアクターの求人に応募。オーディションを経て、晴れてアルバイトとして採用された。

「過酷な仕事だというのはある程度承知のうえでしたが、実際中に入ってみると、想像の数倍は厳しくて…。とくに暑さは尋常ではありませんでした」

 最近では、軽量で通気性が良く、空気で膨らませるタイプの着ぐるみもある。だが、茜さんが入っていたのは、体にぴたっとフィットする胴体部と、相当な重量の頭部パーツなどからなる、ウレタンタイプの着ぐるみだった。

「ウレタンタイプの着ぐるみは体との密着度が高いので、汗がつかないよう、全身タイツのような締め付けの強いスーツを着用してから中に入ります。このスーツによって目元以外が覆われ、そのうえ熱がこもるので、中は経験したことのないような暑さになるんです」

 テーマパークの着ぐるみは、グリーティング(挨拶)以外にショーやパレードへの出演もあることから、動作性に優れたウレタンタイプが多いのだ。

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最終更新:10/7(月) 12:20
デイリー新潮

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