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健康に悪い家 大きな窓、コンクリ打ちっ放し、北側押入れ

10/7(月) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 暖房をつけると、窓に結露が発生し、水滴がしたたり落ちる──秋冬によく目にする光景だが、実はこれが健康被害の原因になるという。

『「病気にならない家」6つのルール』(KKベストセラーズ刊)の著者で、住環境アドバイザーの上郡清政氏が説明する。

「外気との温度差で窓に結露が発生すると、ダニやカビの増殖を促します。ダニの糞や死骸、カビ菌を含むハウスダストは、肺炎やアレルギーを引き起こす原因になる」

“家のつくり”が何らかの病気や怪我のリスクにつながることは多い。「家は人生の約6割を過ごす場所」(上郡氏)と言われるだけに、健康のためにはその環境を見直すことが大切だ。大規模なリフォームはできなくとも、ホームセンターなどで手軽に購入できる資材やグッズを使って対策できる。

【×=日差しが入る「大きな窓」 ○=「結露吸水シート」を貼る】

 大きな窓は日光をたくさん取り入れられる一方で、これからの季節は結露を発生させやすい。

「特に北東向きの窓は要注意です。北向きの窓は日が当たらず冷えやすいので、結露が生じやすいだけでなく、乾燥しにくいのでカビが繁殖しやすい。

 二重窓や断熱窓にリフォームすれば回避できますが、簡単に対策できるのは『結露吸水シート』を貼ることです。定期的に取り替えることでカビ防止になります。また、『断熱カーテン』に替えるだけでも結露を防げます」(上郡氏)

【×=コンクリート打ちっ放しの部屋 ○=壁と家具の間に“すき間”を空ける】

 デザイン性の高さで人気のコンクリート打ちっ放しの住宅も、寒暖差の影響を受けやすい。

「コンクリートは、夏には熱を持って温まり、冬は外気の影響で冷える性質があります。そのため、冬場は外の冷気との温度差で結露が生じやすくなります。壁に断熱材が入っていない場合は特に顕著です。壁に接しているタンスや本棚などの家具の中にもカビが発生しやすくなります。

 壁と家具の間に、3~5cm程度の隙間を空けて、空気の通り道を作るとカビにくくなります。また、カビ・ダニは湿度60%以上で増殖しやすくなるため、50%程度に保つことも大切です。定期的に窓を開けて換気したり、エアコンの除湿機能を使って湿度調節を心がけてください」(上郡氏)

【×=北側に押し入れ、クローゼットがある ○=除湿チップを中に入れる】

 押し入れやクローゼットが部屋の北側に設置されている場合も要注意だ。住まいのアトリエ・井上一級建築士事務所主宰の井上恵子氏が語る。

「近年は結露が起きにくいように配慮して設計されるようになりましたが、築年数が古い家では、断熱材も入っておらず、内部に結露が起こっている可能性があります。

 カビを防ぐためには押し入れの中に物を詰め込み過ぎないのが鉄則ですが、その上で吸湿性・脱臭性のある炭や重曹、杉材のチップなどを入れておくとよいでしょう」

※週刊ポスト2019年10月18・25日号

最終更新:10/7(月) 7:00
NEWS ポストセブン

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