ここから本文です

亡き父の不動産を巡り「15年」争う姉妹…解決法はないのか?

10/7(月) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

高齢化による老々相続、各々の権利主張、そして重い税負担…。現代の相続には様々な問題が横たわり、骨肉の争いで泥沼にハマっていく一族が増えています。そこで本記事では、税理士の廣田龍介氏が、実際に携わった相続争いの事例を紹介します。

「先祖の土地を守る」という呪縛を切り捨てる

相続税対策において、今求められているのは投資家としての目線です。そのためには、先祖代々の土地を所有しなければならないという呪縛を振り切ることです。

そして、土地を売却し、そのお金で都心に近く、駅からも近い立地のいい土地に建物を建てます。そうして優良な不動産を子孫に残します。親族や近所の方に反対されることもあるかもしれませんが、私はその方策に大賛成です。

こういった収益性の高い建物に組み換える手法を「資産の組み換え」といいます。これは昔から取られている生前対策ではありますが、今の時代も有効な対策の一つです。

資産の組み換えでは、できれば賃貸マンションをなるべく高層にして、相続の時には相続人がフロアごとに分けられれば最高だと思います。間取りは空室にならないよう、家族向けなのか、独身向けがいいのか、はたまた学生向けがいいのか、その土地、場所によってニーズを考えます。また、流行りのスタイルや高級感の演出、共有施設を造るという選択肢もあるでしょうから、そこはハウスメーカーや地元の不動産会社に相談したいところです。

高層マンションを自分で建てるとなれば担保を入れ、多額の借金をすることになるので、建物の形態や借入額の計算は慎重にしなければなりません。もしくは思い切ってデベロッパーに土地を売り、キャッシュにするか等価交換でマンションの一部をもらう方法もあります。

また、小さな土地や中くらいの土地を複数箇所に少しずつ持っている方もいると思います。立地がよければ小さな土地でもデベロッパーは買い取ってくれますので、小さくて活用できない土地は売れるうちに現金化し、その現金を集約して収益性の高い不動産を一つ買うというのもよいでしょう。

もし、資産の組み換えに対して、周りの目もあり、自分の中で踏ん切りがつかない場合、私はその時の気持ちの鎮め方として、土地の隅にメモリアルとなる小さな碑を立てたり、シンボルツリーを植えたりすることを提案しています。完全にとは言いませんが、少しは気持ちが収まる人が多いように思います。

思い当たるような方がいれば、資産の組み換えを検討してみてください。これは、先祖代々の思いを踏みにじるような行為では決してなく、むしろ、時代に即したよい財産の守り方、引き継ぎ方だと思います。

1/2ページ

最終更新:10/7(月) 10:00
幻冬舎ゴールドオンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ