ここから本文です

仲村トオルさんが、演じる際に一番大事にしていることとは

10/8(火) 7:20配信

家庭画報.com

仲村トオルさんが約2年ぶりに舞台に出演します。2019年10月29日から始まる『終わりのない』。緻密な構成と筆致で、SFやオカルト的世界観の中に人間ドラマを描き出す人気劇作家・演出家、前川知大さんの新作です。不可思議な出来事や日常と隣り合わせにある異界を題材にしてきた前川さんが今回取り組むのは、古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』を原典とするSF作品。前川さんとの信頼関係も厚い仲村さんに、その魅力を伺いました。

【インタビュー連載】「今、この人に会いたい!」仲村トオルさん ※秘蔵フォトギャラリーも

――古の神々の世界と未来の宇宙をつなぐ物語になるという『終わりのない』。かなり壮大なスケールの作品になりそうですね。企画を聞いた時は、どう思われたでしょう?

「神々とか宇宙とか、一番大きい風呂敷を広げてしまって、どうするんだろうなと思いましたね(笑)。まあ、タイトルが『終わりのない』ですから、何とでもできそうな気はしますけど(笑)。そもそも、物事にはたいてい終わりがあって、たとえば僕らの仕事で言えば、千秋楽やクランクアップという終わりがあるからこそ、そこを目指して頑張ることも、達成感なり解放感を得ることもできる。終わりのない世界ってどういうものだろう? 何をもって“終わりがない”とするんだろう?……そんなことを考えました」

――原典は、トロイア戦争の英雄オデュッセウスの故郷への長い旅路を描いたホメロスの叙事詩『オデュッセイア』。それが本作品では、現在と未来を往還する若者の話になるとか?

「前川くんによると、現在の地球と、なぜか地球に住めなくなった未来の世界、そして人と神々が共生していた古代を舞台にストーリーが展開していくようです」

――宇宙と神々には通じるものがある気がします。人知を超えた存在という点で。

「それは、だいぶ前に前川くんも言っていました。地球を遠くから客観的に見られる宇宙へ行った人たちの中には、地球に帰ってきた後で宣教師や牧師になる人が結構多いと。遠くから地球を見ると、これが偶然でき上がったものとは到底思えないらしくて」

――実際に宇宙から地球を見ると、水の球が浮いているようで奇跡のように美しいと聞いたことがあります。1度見てみたいものですよね。

「本当ですか? 僕は宇宙飛行士になりたいと思ったことがないんです。それこそ、子どもの頃に『ギリシャ神話』で、太陽に近づいたイカロスは、ロウの翼が溶けて落ちて死ぬという話を読んで、幼いながらに“空は人間の場所じゃない”と思ったからかもしれない。そういえば、スキューバダイビングをやっていた頃も、“この海の中で呼吸ができるのはおかしくないか?”って、ずっと違和感がありましたね。動物には動物の生きるべき場所があって、今も“海は魚に、空は鳥に任せて、人間は地に足つけて生きようよ”と思っているところがあります。僕にとって宇宙は、せいぜい地上から見上げてイメージする、遠くにあるものという感じです」

1/3ページ

最終更新:10/8(火) 7:20
家庭画報.com

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事