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【BMW Mの系譜12】X5 M/X6 Mの登場で大きく広がった“Mの世界”、SUVでも味わえる超高性能が嬉しい

10/8(火) 18:31配信

Webモーターマガジン

最高出力555psのV8ツインターボを搭載

2009年、ハイパフォーマンスSUVが世に溢れ出した頃、それまでありえないと思われていた「SUVのMモデル」が登場した。市場の動向を見ればそれも納得できることとはいえ、当然その誕生に懐疑的な目も向けられたが、すぐにこのモデルがMの信念に貫かれた本物であることが明らかになった。

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2009年に登場したBMW X5 M/X6 Mは、Mモデルのコンセプトを再定義するものとなった。

Mモデルであることの証が、「モータースポーツ参戦を前提としたスポーツモデル」、「高回転型のパワフルな自然吸気エンジンを搭載すること」、「MTもしくはそれをベースとした2ペダル式トランスミッションの組み合わせ」、「軽量コンパクトな設計がもたらす切れ味鋭い走り」、「駈けぬける歓びを実現する重量バランスに優れたリアホイールドライブレイアウト」といったことにあると考えられていたとすると、X5 M/X6 Mの出現は衝撃的であったに違いない。

X5 M/X6 Mの内容を見れば、エンジンはMモデルとして初めてのターボ過給で、パワフルとはいえ高回転型とは言えず、これと組み合わされるトランスミッションはこれまたMモデルとして初めてのトルコン式AT、しかも駆動方式はFRではなく4WDで、車両重量は2トンをはるかに超えていた。ファンにとっては、それまで頑なに採用を拒んできたランフラットタイヤを履いていたのも驚きだったに違いない。

しかし、サーキット走行を重量級のSUVとは思えないスピードでこなし、ただならぬポテンシャルを発揮するこのモデルは、「M」の新しい概念を開拓したのだった。

X5 M/X6 Mの開発によって誕生した新しいV型8気筒エンジンは、Vバンク内にエキゾーストマニホールドとターボチャージャー2基を配して、圧倒的なパワー、俊敏なレスポンス、リニアな出力特性を実現、2トンに超える重量級ボディを軽々と加速させ、0→100km/h加速4.7秒を実現してしまっていた。

そしてなにより、Mモデルのファンを納得させたのが、そのフットワークの素晴らしさだった。SUVとして異例なほどよく曲がるシャシを持ち、「意のままに操れる」足を実現していた。

たしかに、X5 M/X6 MはそれまでMモデルを特徴づけていた条件をことごとく満たしていなかったが、Mモデルにとってもっとも重要な本質、「意のままに操れる歓び」を継承し、「M」の名に恥じないモデルとなっていた。

X5 M/X6 MはMモデルの世界を大きく広げるとともに販売面でも大成功を収め、そのコンセプトが次世代モデルに引き継がれただけでなく、X3 M/X4 Mという新しいモデルを生み出していくことになる。
この後、Mモデルは高回転コンセプトにとどまらず、それぞれ個性的な特徴を持つエンジンを搭載するようになっていた。

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最終更新:10/8(火) 18:31
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