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加弥乃「演じることの楽しさを知ってしまった」子役からAKB48初期メンバーを経て、貫く女優としての思い【「相棒 season18」テレビ朝日開局60周年記念スペシャル】

10/8(火) 8:40配信

ザテレビジョン

10月9日(水)にスタートする「相棒season18」。その初回スペシャルである「相棒season18テレビ朝日開局60周年記念スペシャル『アレスの進撃』」(夜9:00-10:24、テレビ朝日系)に出演する女優・加弥乃。

【写真を見る】念願の「相棒season18」水谷豊との共演シーン ほか加弥乃撮りおろしSHOT

幼い頃から芸能の世界に入り、ミュージカル「アニー」などの舞台も経験。AKB48の初期メンバーとして“アイドル”のフィールドでも活躍し、その後は女優として映画やドラマなど、多くの作品に出演してきた実力派だ。これまでの活動を振り返ってもらいつつ、ずっとファンだった「相棒」シリーズへの出演についても語ってもらった。

■ 「相棒」で水谷さん反町さんと共演できるのはとても幸せ

―今回出演される「相棒 season18」の初回スペシャル。Twitterに「中学の頃、ノベライズ本も読みました」とツイートするほど「相棒」ファンだということですが。

加弥乃:はい(笑)。すごく好きで、夜(本放送)と夕方(過去のシリーズの再放送)に観るドラマだと思っていたので、自分が出られると聞いてすごくうれしかったです。

20年目に入った「相棒」の初回スペシャル、しかも北海道が舞台の回に登場できるのはとても幸せなことだと思います。ストーリーによってはゲストの方でも右京さん(水谷豊)と冠城さん(反町隆史)と絡まない方もいらっしゃるそうなんです。でも私はお二人との共演シーンがあるのでよかったなって思っています。

■ 母親の勧めで子役、そしてAKB48へ

―小さい頃からミュージカルなどの舞台に立っていたということですけど、物心ついた頃から女優になりたいという夢を持っていたんですか?

加弥乃:3歳ぐらいから子供番組などカメラの前に立っていましたが、きっかけは母でした。母が芸能界に入ってやってみたかったことを私に託してくれて、私には早い時期から芸能のお仕事をさせてくれたみたいです。「本人が嫌だったら辞めればいい」という感じだったみたいですけど、まんまとハマりました(笑)。

―加弥乃さん自身、「楽しい」と思ったんですね。

加弥乃:はい。最初は褒められるのがうれしかったんだと思います。すぐに演じること自体も楽しくて好きになりました。ミュージカルの舞台に立ったのは7歳の時だったんですけど、舞台の本番と小学校の学芸会の日程が被ってしまったことがあって。私としては学芸会の主役も取りたいと思ったので、出られないのに学芸会のオーディションに参加してしまったんです。それぐらい演じることが好きだったんだと思います。結果、主役をもらうことができたのですが、結局出られませんでした。

―その後、AKB48のオーディションを受けて、アイドルという違うフィールドに挑戦されました。

加弥乃:はい、これも母がきっかけでした。小学6年生の時、母から「そろそろ将来を決めないと」と言われて。

―小6で将来の進路ですか?

加弥乃:そうなんです(笑)。それでオーディション雑誌を見て、お母さんが「これだ!」って私に見せてきたのがAKB48のメンバー募集広告でした。“秋元康プロデュース”と書かれていたのですが、私は秋元さんがどんな方か知らなかったですし、募集要項を見ると年齢が「13歳以上」だったんです。多分、中学一年生以上が対象だったと思うんですけど、私はまだ小6で、しかも早生まれなので11歳でした。でも母は「秋元さんはすごい人だから!」って(笑)。

―募集要項から外れていたけど、合格したんですね。

加弥乃:はい。合格させていただいた秋元さんやスタッフの方に感謝しています。合格メンバーの中で最年少で、篠田麻里子ちゃんとか当時20歳くらいで、10個ぐらい上のメンバーもいたんですけど、対等に話してくれたり、みんなからおさがりの服をいただいたりしてすごくかわいがってもらいました。

―アイドル活動を経験した2年間でどんなことを学びましたか?

加弥乃:ラジオの番組やバラエティ番組に出させてもらったり、写真が好きなのでプロのカメラマンの方にカメラを持たせてもらって写真を撮ったり。その写真がCDのブックレットに使ってもらえたのはうれしかったです。

あと、大きかったのは歌番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出させてもらったことですね。今でも時々、振り返り企画とかで当時の映像が流れたりして、たかみな(高橋みなみ)よりさらに小さい私が映ってるのを見かけたりします(笑)。でも一番はやっぱり劇場公演。歌って踊ることは今も好きですし、当時、一日3公演とか、夏だとお台場合衆国などのイベントの後に午後に2回公演とか、結構ハードスケジュールでしたけどすごく楽しかったです。小さい頃にミュージカルで舞台に立ってはいましたが、AKB48劇場は舞台と客席の距離が近くて新鮮でした。

■ 女優にはずっとこだわりがあった

―2007年には女優としての活動を再開するため、AKB48をご卒業されました。“女優“にはやはり強いこだわりがあったのでしょうか。

加弥乃:はい。AKB48でテレビ電話のCMに出演させてもらった時も、秋元さんと会話をするという設定だったのですが「将来の夢は?」と聞かれて「ハリウッド女優です」って答えていました。それがセリフなのか私自身の言葉なのかは忘れちゃったんですけど、小学生の頃からそういう気持ちがあったのかもしれないですね。

―女優としてこれまでにいろんな作品に出られていますが、その中でターニングポイントとなった作品は?

加弥乃:「チョコミミ」(2007年-2008年テレビ東京)というドラマです。2クール放送された連ドラで、主演で主題歌も歌わせてもらったり、本当にたくさんのことを経験できたので大事な作品になりました。それと「愛讐のロメラ」(2008年フジテレビ系)という作品も、主人公の少女時代を演じさせてもらったので思い入れの強い作品です。この二つのおかげでセリフ量や出番が多くても尻込みすることがなく臨めましたし、演じることの楽しさを知ってしまいましたね。

―女優として再始動した時期にいい作品に出会えましたね。

加弥乃:はい。あと、比較的最近の作品だと「連続ドラマW『北斗 -ある殺人者の回心-』」(2017年、WOWOW)ですね。役の視点で考えることができて、自分自身の芝居というものを変えることができた作品に出会えました。

また映画「傷だらけの悪魔」(2017年)も、これまでに出演した作品とはテイストが違っていて、金髪にしたり、容姿が違うということもありますけど、新しい自分に出会った感じがしました。街で声をかけてくださる方もいらっしゃったり。

今後もジャンルとか役にとらわれず、色々なことに挑戦して樹木希林さんのように女優を長く続けたいです。そのためには一つ一つの作品を丁寧に真摯に取り組んでいきたいと思っています。

■ 「相棒」のロケ現場で得たこと

―そう考えると、今回の「相棒 season18」の初回スペシャルも大きな作品になりそうですね。撮影現場でお会いした水谷豊さん、反町隆史さんの印象はどうでしたか?

加弥乃:水谷さんはキャストの方やスタッフさん全員と毎日握手かグータッチをされていて、私も撮影の時は毎日していただいてたのですが、その時々で握手の時とグータッチの時があるんです。一度タイミングが合わず、水谷さんが握手をしようとしたのに私がグーを出してしまって、拳を手のひらで包まれちゃいました(笑)。水谷さんはいつも優しく両手で私たちに握手してくださって、現場がとても和やかな雰囲気に包まれました。

あと、今回の役が橘禾怜(たちばなかれん)という名前で“ハナ”と呼ばれている子なので、スタッフさんたちも現場では“ハナさん”って呼んでくださるんです。でも、水谷さんには“加弥乃ちゃん”って呼んでいただいて感動しました。役名もその現場でしかないものなのでうれしいんですけど、名前を呼んでいただけるのもやっぱりうれしいなって(笑)。

―そんなふうに水谷さんはみなさんとコミュニケーションを取られてるんですね。

加弥乃:そうなんです。反町さんはロケ先で走ってらっしゃると聞いて、ストイックな感じがかっこいいなと思いました。私も影響を受けて、ロケ現場の洞爺湖の周りを少し走ってみました。

―船越英一郎さんが「相棒」シリーズ初出演ということも話題となっていますが。

加弥乃:船越さんはすごく面白い方で、楽しい会話をたくさんさせていただきました。水谷さんと反町さんもそうなんですけど、ロケ先の現地の方々にもお声をかけられたり、その言葉もチャーミングで素敵だなと思いました。

―学ぶところがたくさんあった感じですね。

加弥乃:はい、水谷さん、反町さん、船越さんのような素敵な俳優さんになれるように頑張りたいなと思いましたし、演技以外の部分でも、周りの方とのコミュニケーションの取り方とかもすごく勉強になりました。一生心に残る現場になりました。

―最後に、加弥乃さんから見た「相棒」シリーズの魅力と読者へのメッセージをお願いします。

加弥乃:「相棒」シリーズはただ事件を解決するだけじゃなくて、事件を解決する上で右京さんの暖かさが感じられるところも魅力です。今年で20年目、右京さんと冠城さんとのタッグも5年目。私も水谷さん、反町さん、船越さんと共演させていただき、とても素晴らしい時間を過ごすことができました。ぜひ10月9日の放送を楽しみにしていただければと思います。

取材・文=田中隆信

■ 「相棒 season18」テレビ朝日開局60周年記念スペシャルあらすじ

恒例のロンドン旅行を終えたはずの杉下右京(水谷豊)が1週間も無断欠勤を続け、冠城亘(反町隆史)ら、右京を取り巻く面々はそれぞれの立場から安否を気にしていた。

そんな中、亘は秋田県警に呼び出される。右京のスマートフォンが発泡スチロール容器に封入され、秋田の海岸に流れ着いたというのだ。潮流を計算したところ、この荷物の出発点は北海道の北に位置する日本最果ての離島、“天礼島”。調べた結果、島に渡る飛行機の搭乗者名簿に右京の名が見つかった。

単身、島に乗り込んだ亘は、手がかりを求めて、島の中心部にある“信頼と友好の館”を訪ねる。ここは日本とロシアの交流を目的とした施設だったが、館長・甘村井留加(団時朗)をはじめ、橘禾怜(加弥乃)ら住み込みの若者たちも誰ひとり、右京を見かけていないという。

天礼島で右京の捜索をはじめた亘は、本州からやって来た元特殊作戦群所属レンジャー・岩田純(船越英一郎)で出会う。岩田は信頼と友好の館で暮らしながら活動に傾倒する娘・ミナ(北香那)を連れ戻しにやって来たというが、そんな中、ミナの仲間が次々と遺体となって見つかる事態が発生する。(ザテレビジョン)

最終更新:10/8(火) 9:02
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