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配当利回り6%超 JT株不人気の不思議(窪田真之)

10/9(水) 7:47配信

NIKKEI STYLE

ずっと主張していますが、日本株は配当利回りや買収価値からして「割安」です。不安材料があって株が安くなっている時に、コツコツ投資していくことが長期的な資産形成に寄与します。まずは手始めに大型の高配当利回り株から投資するといいでしょう。好例が予想配当利回りが足元で6.6%まで上昇しているJT(日本たばこ産業)などでしょう。

■予想配当利回りは6.6%

JTは株主への利益配分に積極的な会社です。過去、増配や自社株買いを積極的に実施してきました。にもかかわらず、株式市場でJTは不人気株です。国内で喫煙規制強化の話が出るたびに売られ、株価は過去4年間下げ続けてきました。
以前は成長株として高評価だったこともあります。JTはM&A(合併・買収)巧者です。たばこ需要が拡大している新興国で、たばこ会社を次々買収し利益を拡大させてきました。2015年12月期の純利益は過去最高の4856億円を計上しました。その頃まで成長株として評価され、株価は上昇が続いていました。ところがその後、国内の喫煙人口減少などの逆風下で減益が続いています。今期(2019年12月期)の純利益は3600億円まで減少する見通しです。減益を嫌気し株価は下落が続いています。

■過去10年のJT株の推移

(楽天証券経済研究所が作成)
過去1年あまりの株価をみても同様に下落基調です。JTは16期連続で増配(1株当たり配当金を増やすこと)を予定しています。それでも株価が下げ続けているため、予想配当利回りは逆に上昇を続けています。10月3日時点では6.6%に達しています。

■過去1年のJT株の予想配当利回りの推移

(楽天証券経済研究所が作成)
【注】予想配当利回りの計算方法JTが開示している会社予想の1株当たり年間配当金を株価で割って算出。10月3日時点で19年12月期の会社予想の1株当たり配当金154円を同日の株価2342円で割ると配当利回りは6.6%となる。1株当たりの配当金予想が変わらなければ、株価下落は配当利回り上昇につながる。

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最終更新:10/9(水) 7:47
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