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グレタ・トゥーンベリの人形を吊るしたのは誰か

10/9(水) 17:21配信

ニューズウィーク日本版

<16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリに対する憎悪犯罪が明らかになった>

イタリアの首都ローマで、地球温暖化対策を訴える16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリを模した人形が橋から吊り下げられているのが見つかった。ローマ市長を含む政府関係者などが、「恥ずべき行為だ」と厳しく非難している。

【写真を見る】橋から吊るされたトゥーンベリ人形

人形はトゥーンベリと同じお下げ髪。報道によれば、「グレタはあなたたちの神」という言葉が添えられていた。

ローマ市長のヴィルジニア・ラッジは、ローマ市はトゥーンベリならびに彼女の家族と連帯すると誓い、「私たちの町で、橋から吊るされたグレタ・トゥーンベリの人形が見つかったのは恥ずべきことだ」と、ツイートした。「トゥーンベリとご家族のみなさんに、ローマ市の連帯を表明する。私たちの地球温暖化に対する取り組みは終わらない」

イタリアのセルジオ・コスタ環境・国土・海洋保全大臣も人形の写真をシェアし、こうした行為は「犯罪」であり「許されない」と非難した。

「ローマの橋から吊り下げられていた人形は、グレタ・トゥーンベリの気持ちを傷つけ、彼女を侮辱するものだ」と、コスタはツイートした。「環境や地球のために全力を注ぐ人すべてが、悲しんでいるに違いない。許されざる犯罪行為だ」

イタリア民主党のニコラ・ジンガレッティ党首は、これをトゥーンベリに対する「陰惨な暴力」だと言う。「自分と異なる考えを尊重しない人々によるこうした行為をわれわれは強く非難する」

誰の犯行か、地元警察が捜査している。

<絶滅への反逆>

一方、ローマでは10月7日、地球温暖化対策を訴える抗議デモがあった。これは、国際的な市民運動組織「エクスティンクション・レベリオン(絶滅への反逆)」による取り組みの一環で、地元自治体や政府機関に対して、気候と環境を守るためにもっと努力するよう働きかける運動だ。エクスティンクション・レベリオン公式ツイッターのプロフィールには、「気候・環境的な正義を目指し、非暴力で各国政府に反逆する」と書かれている。

トゥーンベリは、エクスティンクション・レベリオンに関連したツイートで、「今でなければいつ? あなたでなければ誰? 全員が必要なの!#EverybodyNow! 今すぐに!#TheTimeIsNow」とに行動を促した。

トゥーンベリは9月23日に国連本部で開催された「気候行動サミット」において、世界の指導者たちを強い口調で非難した。気候変動に十分な取り組みを行っておらず、若者を裏切っているという理由だ

「何もかもが間違っている」と語った。「私はここにいるべきではない。私は海の反対側にある学校にいるべきだ。それなのにあなたたちは、希望を求めて若者たちに頼ってくる。よくもそんなことができたものね」

人形は、この演説が気に入らなかった者の仕業なのだろうか。トゥーンベリは何もコメントしていない。

(翻訳:ガリレオ)

ジェシカ・クォン

最終更新:10/10(木) 15:23
ニューズウィーク日本版

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