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キャッシュレス決済でポイント還元、それでも「現金派」が切り替えない理由

10/9(水) 17:00配信

週刊女性PRIME

 レシートに印字された消費税10%と、軽減税率8%(持ち帰りの飲食品など)の混在。これだけでもややこしいのに、キャッシュレス決済時のみ小売店の規模によって率の異なる「ポイント還元」を受けられる仕組みも加わり、消費者は混乱をきわめている。

【写真】店舗、商品別の消費税負担率表

 いつ、どこで、何をどう買うとお得なのか─。

 おばあちゃんの原宿といわれる東京・巣鴨の地蔵通り商店街で取材すると、

「何をどうすればいいか全くわからない」(80代の無職女性)などと“諦めモード”の声ばかり。

 政府は今回の増税にあたり、消費者と中小事業者の負担を減らすためポイント還元制度を導入した。来年6月末までの期間限定で、原資は予算の約2800億円。つまり、私たちが納めた税金だから還元されないと損をする。

 しかし、高齢者をはじめとするアナログ人間にとって「キャッシュレス決済」での支払いはハードルが高すぎたようだ。

キャッシュレス化に躊躇する高齢者

 同商店街でお菓子のシベリア専門店『とげぬき福寿庵』を営む土井征哉代表(48)は、

「うちはポイント還元対応しましたが、お会計でスマホやクレジットカードを出すおばあちゃんは見たことがありませんね」と話す。

 たい焼き店『飛安』の榎本宏社長(65)はポイント還元の登録申請をしなかった。

「プレーンのたい焼き1個が税込み120円。ペイペイ(ソフトバンクグループのスマホ決済事業者)が“導入しませんか?”と営業に来たけれども断った。カードでたい焼きを買う日本人なんていない」

 と理由は明快だ。

 キャッシュレス決済の場合、店はカード会社やスマホ決済事業者に手数料を払う。商品単価が低ければ儲けは微々たるものになってしまう。

 洋品店『越後屋』を夫婦で運営する鈴木裕美さん(47)は「ただでさえ売り上げが悪いのに値上げなんてできない」と困り顔。当面は増税分を店で負担するつもりだ。

 戸惑っているのは消費者も同じ。妻の病院帰りに同商店街に立ち寄ったさいたま市の無職・野村寿美男さん(70)は、キャッシュレス決済をする気にはならないという。

「機械は信用できない。なるようにしかならないと諦めている」(野村さん)

 年金生活のため、増税による支出増加分は夫婦旅行の費用を切り詰める予定だ。

 ベンチに座ってたこ焼きを食べる女性4人組。近くの店で軽減税率対象外のイートインを避けて「持ち帰ります」と言った。

「キャッシュレス化は怖い。政府は進めたいみたいだけれど、もし、使いすぎちゃったら誰が責任を取ってくれるのか。おいしいところだけアピールするのはずるい」

 と茨城県の主婦(68)。

 食べ終えた容器を購入店で捨ててもらおうとしたところ断られたという。テイクアウト(8%)したのに店でゴミを捨てるとイートイン(10%)になるからだろう。

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最終更新:10/9(水) 17:00
週刊女性PRIME

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