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プライベートバンカー直伝「マス富裕層」ならではの資産防衛術

10/9(水) 12:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

富裕層のため、金融資産のみならず、事業再構築・事業承継についても投資政策書を立案し、長期的に実行を助ける専門家のことを「プライベートバンカー」といいます。本来彼らは、資産1億円以上の資産家をメインターゲットにして事業を展開していますが、高齢化や人口減少に伴い、純金融資産が5,000万円超から1億円未満の「マス富裕層」にも着目し始めました。岸田康雄公認会計士/税理士が解説します。

1:プライベートバンカーが「マス富裕層」にする助言

マス富裕層の課題は、資産形成期と資産保全期にわけて考えることが求められる。マス富裕層の場合、資産形成期で成功していれば、資産保全期で大きな問題に直面することはない。老後資金を十分に蓄え、財産承継についても暦年贈与で済んでしまうからである。

資産形成期にあるマス富裕層には、リスク・マネジメントのソリューションが必要だ。これは、リスクの発生を防止するリスク・コントロールと、リスクが顕在化したときの損害補償をするリスク・ファイナンスの2つの方法がある。

個人のリスク・コントロールの観点からは、安定的なキャッシュ・フローを生み出す心身の健康管理が最重要となる。また、生涯学習を通じた継続的な能力の鍛錬も必要である。さらに、身に付けた能力を必要とし、喜んで報酬を支払う顧客を提供してくれる人脈の開発・維持も欠かせない。

一方、リスク・ファイナンスの観点からは、資産形成の途中で、病気やケガによって働けなくなった場合に備えた「生命保険」への加入が必要となる。また、引退したあとの生活費の不足を考え、老後資金の貯蓄も忘れてはならない。

マス富裕層に対するプライベートバンキングでは、リスク・マネジメントの観点からヒアリングすることで、効率のよい現状把握と適切な提案が可能となる。プライベートバンカーがリスク・コントロールに係る項目について話せば、マス富裕層は、金融面だけでなく包括的なアドバイスを提供されていると感じ、良好な関係を築くことができるだろう。

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最終更新:10/9(水) 12:00
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