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「やる家事」よりしんどい「考える家事」の破壊力

10/9(水) 5:40配信

東洋経済オンライン

 仕事中にメッセージが届く。「今日のご飯何がいい?」。時計に目をやると、夕方になろうとしている。おそらく、スーパーに向かっている途中だろう。家にある食材を使い切りたいと思っているかもしれない。献立も何となく決めているかもしれない。そこで見当違いなお願いをして、予定を狂わせてしまうのも忍びない。そして、スマートに返信をする。「何でもいいよ、ありがとう」。

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 このように、献立の希望を聞かれたときによかれと思って「何でもいいよ」という返信をしている人は多いのではないでしょうか。そんな方々が見落としていることがあります。それは、「何でもいいよ」という答えが、実は家事を増やしているという事実です。

■膨大な「考える家事」

 その正体は「献立を考える」という「考える家事」。1日3回の献立を考えるとなると、ほぼ一日中つねに献立を考え続けることになります。しかも、それがほぼ毎日続くという……。いっそのこと指定してくれたほうが、献立を考える手間がなくなって、むしろ楽なのです。

 献立を考えるほかにも、実際に手を動かす「やる家事」のほかに、膨大な「考える家事」が存在しています。まさに、誰からも見えない、名もなき家事の神髄ともいえるでしょう。

前回、好評をいただいた記事『4カ月の育休で見えた妻の「謎の不機嫌」の正体』の第2弾として、長期の育休を取って家事育児に深く関わったからこそ見えた、何もしていないようで大きな負担やストレスを生み出している「考える家事」について解説していきたいと思います。

 私は広告会社の在籍時に、4カ月半の育児休暇を取得しました。当時は「世界は誰かの仕事でできている。」(ジョージア)や「バイトするなら、タウンワーク。」といったキャッチコピーを書いていた、コピーライターとして働き盛りの時期。

 そんな中での長期離脱となるため、周囲から驚きとざわつきがありました。基本的には育休を取ることは夫婦間での決定事項だったので、相談というスタンスではなく、報告・相談・調整を各所で行っていきました。

 育休が始まった直後は、仕事のタスクを処理するように、効率的にテキパキと家事をこなしていきました。育児面での心配や不慣れな点はあれど、一人暮らしの経験もあったため、家事面においてはスムーズな滑り出しでした。しかし、1週間を過ぎてから、急にストレスを感じるようになったのです。

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最終更新:10/9(水) 5:40
東洋経済オンライン

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