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帝国ホテル、激戦区・京都で新ホテル開業の賭け

10/9(水) 6:00配信

東洋経済オンライン

 日系高級ホテルのトップの1つ、帝国ホテルが京都で新規開業を計画していることが明らかになった。10月9日に京都市内で会見を行い、概要を明らかにする予定だ。

 会社側は「現時点で決定した事実はない」としているが、京都市祇園町に建つ国の登録有形文化財「弥栄(やさか)会館」を改装し、ホテルにするとみられる。

 新ホテルのブランド名は明らかにされていないが、仮に「帝国ホテル」ブランドの開業となれば、1996年の大阪以来、4つ目となる。

■帝国ホテルの拡大志向は弱かった

 帝国ホテルは現在、東京・日比谷の「帝国ホテル 東京」(通称、本館)と大阪市内にある「帝国ホテル 大阪」、「上高地帝国ホテル」(長野・上高地)を展開。ほかにも子会社で「ザ・クレストホテル柏」と「ホテルグランドアーク半蔵門」、「全国町村会館」を運営している。

 このうち、東京の本館は年間売上高が400億円を超え、グループ売上高の約7割を占めている。業界内ではホテルオークラが100軒体制を目指して国内外で新規ホテル開発を進めているのに対し、帝国ホテルの拡大志向は薄いとされていた。

 しかし、新規案件に慎重とされた帝国ホテルを動かすだけの需要が京都にはあるのだ。

 2018年に京都市を訪れたインバウンドの宿泊者数は約450万人で、2017年から100万人近く増加している。大きな影響力を持つアメリカの富裕層向け旅行雑誌「トラベル・アンド・レジャー」によると、世界観光都市ランキングで京都は8年連続でトップ10入りしており、富裕層向けホテルの需要が高まっている。

 そのため、京都はいま、外資系を中心にラグジュアリーホテルの開業ラッシュを迎えている。ラグジュアリーホテルとは、東京のような大都市で標準客室面積が40平方メートル以上、客室単価は4万円以上とされている。

 これまでも、2014年にはマリオット系の「ザ・リッツ・カールトン京都」が、2015年には森トラストが運営する「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」、2016年に「フォーシーズンズ京都」が開業した。

■2021年には1.2万室が供給過剰に

 10月末には「パークハイアット京都」、11月には「アマン京都」、2020年夏には三井不動産系の「ホテル ザ 三井 京都」がそれぞれ開業する。同年春には「ウェスティン都ホテル京都」が大規模な客室の改装を終え、ラグジュアリーホテルとして生まれ変わる計画だ。

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最終更新:10/9(水) 6:00
東洋経済オンライン

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